0と1 第十三話 ゆるして
0はレストランに居た。
向かいには、60代後半に見える女性。その隣には、0と差ほど変わらない年の女性がいた。
待ち合わせ場所に来るのは母だけだと思い込んでいたので多少面食らったが、3人でスムーズに今の所は会話が進んでいた。
むしろ、3人で確かによかった。
今目の前にいる母だけではここに至らなかっただろう。
隣にいる女性は妹。父親違いの姉妹だった。
母をこうやってまじまじと見るが、ただただ幸せそうにしている。能面の微笑みだ。何かに麻痺している、その表情に浮かぶ皺だけが母と