加害児童側の出席停止制度について思うこと(我が子がいじめ被害にあって思うこと)
こんにちは、HitoniYoriです。
うちは子どもが二人ともいじめ被害により不登校になった経験があります。
今回は加害児童側の出席停止制度について考えてみました。
いじめ被害を防止したい。抑止したい。そのためにはどうすれば良いかをいつも考えています。
いじめ被害を深刻化させない為にはいじめを早期発見する必要がありますが、なかなか早期発見できないことも多いです。
それはなぜか?
多くの場合、加害児童の報復が怖くて被害児童本人や周りの児童がなかなか大人に相談できないからです。
いじめの早期発見が難しい理由は下記のnoteにも書かせて頂きました。ご覧ください。
このnoteでは加害児童の出席停止制度について私の個人的な意見を書いていきます。
加害児童の報復が怖くて、いじめ被害児童本人ですら、周りの大人に相談できない
これはうちの下の子の話です。うちの下の子はかなりいじめが深刻化しました。
なかなか気づいてあげる事が出来ず親として、いけなかったと反省しています。
小学校4年生の5月に公園で加害児童に「殺すぞ」と言われてレンガを持った加害児童に追いかけまわされました。
しかし、そのことを下の子は私と妻に話さなかったのです。
7月に同じ加害児童に小学校で大変な暴力を受け、その時に初めて下の子が暴力を受けていることを知りました。
私も妻も学校に相談したり教育委員会に相談をしましたが、10月に同じ加害児童に大けがをさせられて、下の子は不登校になりました。
後になってから、5月の暴力をなぜ親や学校に相談しなかったのか聞いたところ、加害児童に余計にいじめられるのが怖かったというのです。
分かるような気がします。
下の子に大けがを負わせた加害児童はボクシングを習っています。
隣のクラスではありますが、学校の廊下やグランドで会ってしまうではありませんか?
この時、下の子はどういう訳か、加害児童からターゲットにされていたのです。学校に行くだけで怖かったことでしょう。
同じ檻にいれられた、蛇に睨まれたカエルのようなものです。怖くてなかなか大人には相談できないと思います。
いつ襲ってくるか分からない加害児童が同じ学校にいるのです。つらくても黙って我慢することを選ぶしかありません。
そして、うちの子は不登校になり、転校しました。
うちの子に大けがを負わせた加害児童は今でもその学校に普通に通っています。
どうすれば、我が子が早く大人に相談できていたのかを考えました。
下の子は大人に相談をすることで余計にひどいことをされるのを恐れたのです。
大人に「自分は嫌なことをされてつらい」と相談をすることで、加害児童と接触をしなくて済むと保証されれば、早期に大人に相談できていたかもしれません。
学校がいつでも安心安全な場所であるという保証があれば、大人に相談ができたはずです。
単直に言ってしまえば、いじめを相談すれば、絶対にもう加害児童に暴力をふるわれなくても済むと言う約束が必要です。
方法はいろいろあると思いますが……
どちらかの児童を先生が順番にずっと見張っている。どちらかが相手側と生活空間を別にする。
一番あるべき姿は、安全を守れるようになるまで加害児童を学校に来させないことでしょう。
下記は文科省が出している「いじめ防止対策推進法」の一文で出席停止制度について書かれた部分です。
私は思います。いじめを早期発見するには加害児童の出席停止措置のような断固たる手段が必要です。
しかし、日本での出席停止の件数を知っていますか?
ここ数年ではほぼ0件です。
いじめ重大事態は2022年の場合、一年で900件以上起きているのに、加害児童の出席停止はここ数年でほぼ0件ですよ。信じられますか?
ちゃんと加害児童を出席停止にせよという制度があるにも関わらずです。
ちょっと長いですが引用です。
なぜ、加害児童が出席停止にならないか?世論が加害児童の出席停止を認めていないのでしょうか?
いや、違います。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授の内田良先生が調査をされた事があります。
教員と保護者、中学生にネット上で調査をしたそうです。
学校の先生ですら加害児童は出席停止にした方が良いと考えている方が多いのですよ。
ならなぜ、加害児童の出席停止処置が実施されないのか?
※ここから書くことは私の個人的な意見や感想です
私が考える加害児童の出席停止制度が発動されない理由
理由は簡単です。
そんな、他がどこもやらないような事をやって、責任をとれる勇気のある人がいないからです。
いじめ重大事態が年間900件です。
もし、加害児童の出席停止件数が年間300件あったらどうでしょうか?
ひどいいじめがあった場合、加害児童の出席停止を決定する人も少しはこう考えるでしょう。
「あまり、変わったことをしたくはないが、今回のケースでは加害児童を出席停止にしなければいけないだろう。さすがにこれだけおおごとになってるのに加害児童を出席停止にしない方が、後から責任を問われるかもしれない」
加害児童の出席停止制度が発動されるかもしれません。
ちなみに、建前上は加害児童の出席停止を決定出来るのはその学校の校長先生になっています。
学校の校長先生は教育委員会の意思に反したことは出来ませんので、教育委員会が決定をするしかありませんが、一担当がおいそれと児童の出席停止を決められないので、上の者に聞くでしょう。
もちろん指導主事あたりでは児童の出席停止なんて決定できません。
責任は上に上にいきます。
教育委員会のトップ、教育長なら決定出来そうですが……
教育委員会も一枚岩ではありません。教育長が一人では決められません。
そして、誰も責任は取りたくありません。
もし、加害児童を出席停止にしてニュースになったらどうしよう?
加害児童の親が弁護士でも雇って騒いだらどうしよう?
加害児童が出席停止を苦に不登校になったり病気になったらどうしよう?
結論がでました。
他に例がないことはやらないに限る。
よって、加害児童の出席停止は発動されません。
……
…………
………………では、どうすれば加害児童の出席停止が発動されるか?
私の考える、加害児童の出席停止制度を発動する方法
私は簡単だと思います。
スモールステップです。
最初から大きくやろうとするから躊躇するのです。
最初は加害児童に別室登校を依頼する、でいいじゃないですか?
別室登校を申し付けても加害児童のいじめが止まらない場合は、次は1日だけ出席停止でどうですか?
皆さんは内観と言う言葉をご存知ですか?
内観とは自己の内面を観察することです。深い言葉だと思いますが、簡単に説明するなら自分自身についてよくよく考えることを言います。
いじめが発覚して学校の先生から加害児童に厳しい指導がされたとします。加害児童が簡単に反省するでしょうか?翌日からいじめをやめますか?
やめる子もいるかもしれませんが、大半はやめないでしょう。
自分で自分の行いをよく考えて自分で分からないといじめはやめられません。
いじめをやめることが出来なければ、その加害児童の為にもなりません。
まず、1日学校に行かずに自宅でよく考えてみる。なぜ、自分は出席停止になったのか?なぜ学校に行けないのか?行ってはいけないのか?
出席停止の制度があるのに加害児童を出席停止にする風習がないことは誠に良くないことだと私は思います。
人に暴力をふるって大けがを負わせても、普通に学校に行って、生活は何も変わらないのです。事の重大さに気づけません。
教育委員会のお偉方は加害児童を出席停止にするには、加害児童の親にも説明をしないといけない。周りも騒ぐだろう。その対応も大変だ。それは骨が折れる。
そうであれば、被害児童が不登校になれば良い と思われているのかもしれません。
※すみません。本当に私の個人的な主観です。
その方が労力が少ないです。いじめ被害児童は放っておけば勝手に学校に来なくなるのですから。
少ない労力で結果を出すのがビジネスの基本です。これがビジネスであればそのやり方は間違っていないでしょう。
しかし、これは教育なんです。人を育てているんです。労を惜しむところでも保身に走るところでもないでしょう。
全国の被害児童の心の支えになります。
どうか加害児童の出席停止の前例を作ってください。
よろしくお願いいたします。
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