【ガチMBA学びログ#3】ナッジの力で心の象を動かす
前回の記事では心理的リアクタンスから人を命令で動かすのは人間の本質からすると正解ではないと言及しました。
とは言っても家庭でも職場でも自分以外の他者にこちらが思うように動いてもらわないと物事が進まないことがあります。
そんな時に手助けになるのが、今子連れMBAで学びの扉を開こうとしている「行動経済学」です。
行動経済学の扉を開こう
まずはお勧め書籍。
以前も紹介した、子連れMBAインストラクターの中川功一先生の本が非常にわかりやすいので、再度ご紹介します。
イラストを用いてポイントを押さえてあり、ワンチャプターがゴミ出しのエレベーターの行き帰りくらいで読める手軽さで、実に忙しいワーキングペアレンツにはぴったり。\(//∇//)\
行動経済学ムーブメントの背景には?
今、行動経済学ブーム、というのか、私の勤務先のビルにある書店でも行動経済学コーナーなるものがあり、今ちょっとしたムーブメントが起こっています。
というのも、私の顧客にあたる事業者様も人手不足の中でスタッフが思うように動いてくれず、本当に困っている方が多いです。
行動経済学が注目される背景には人を動かすことで「困っている人が多い」ことの裏返しかもしれません。
そんな時のヒントになるのがナッジの力。
今回は行動経済学の基本とも言えるナッジについて簡単にご紹介します。
母象が自分の鼻でやさしく小象を押すイメージ
こちらは中川先生の本からの引用。
ナッジの例はちょっとしたゲーム性があるものがあって、面白いなぁと思います。
ナッジ理論の有名な事例はタバコのポイ捨てを防ぐプロジェクトとして、バスケットゴールのデザインの投票形式のゴミ箱を作り「ロナルド」と「メッシ」と人気プレイヤーの名前を標すと自然とそこに吸い殻が集まった、という話。
ナッジの特徴は、
「選択の余地を残しながらも、より良い方向に誘導する」
ということであり、前回ご紹介した「選択の余地」を奪われることにより抵抗を感じる「心理的リアクタンス」の裏を突いたものともいえます。
ナッジの身近な事例
これ以外にも身近な例として、このようなものが挙げられます。
命令ではなく「促し」が自分も相手も救う
心理的リアクタンスが働くと自分も相手も不満が募りかつ上手く行かない。
それなら、うまく「促し」を使って気持ちよく行動を導く。
実際には人間は多様なので、全てにおいて再現性があり万能と言うこともないと思います。
しかし知っておいていろいろ知識や事例をストックする事は間違いなく家庭でも職場でも自分の人生を豊かにしてくれそうです。