相手の気持ちを決めつけない・想像しすぎない、バウンダリー(自他境界)#49
バウンダリー(自他境界)、も私にとって最近知った言葉で、自分の中の理解が整ってから記事にしようと思っていましたが、、
、、まだ整っておりません笑
が、前回レジリエンスやEQについて触れたので今回はバウンダリーを取り上げてみました。
今回も参考は前回と同じくこちらのVoicyから。
バウンダリー(自他境界)とは何か
バウンダリー(自他境界)とは何かと言うと、
端的に言うと
「他人(ひと)は他人、自分は自分」という考えです。
一見冷たいように思いますが、自分の心を守るためには、とても大切な考え方。
そしてバウンダリーがない人は一見、共感力のある優しい人に見えそうですが、
他人を自分と同一視し無意識的に「相手を支配」しようとしたり、
「自分だったらこうする」という期待を他人に押し付けようとする人もバウンダリーがない人と言えるかも知れません。
産後は自他境界線が溶けている?
かく言う私はバウンダリー(自他境界)がないほうの人間です。
特に産後はバウンダリーが溶けてなくなってしまっている状態で、まずは我が子との自他境界がなくなってしまっている状態でした。
まあ新生児なんてものは、自分の体から出てきて自分の身体から出てきた液体(乳)を飲んでいるのだから、自分と同一視するのは無理もないのかもしれませんが、、。
我が子だけでなく、テレビなどで、小さな子供が犠牲になる事件を見ると、オイオイ涙が出て止まらなくなったり、、とにかく感情が洪水のように溢れ出して大変でした。
ホルモンバランスの関係で感受性が強くなっていた影響もあったかもしれませんが、、。
今は産後ではないので、そこまででもないのですが、必要以上に、相手の気持ちを考えすぎて、しんどくなったり、
でも実はそれは相手にとって大きなお世話だったりすることもあります。
バウンダリーがない=優しい人?バウンダリーがしっかりある人=冷たい人?
それではバウンダリーがはっきりある人は冷たい人なのでしょうか?
ここでは違うと断じておきたいと思います。
私がとても尊敬している人に義理の姉がいます。
義姉は小学校の教師ですが、教師という仕事は社会奉仕的な側面がある反面、子供や親や他の教員など、多くの関係する他者の感情に飲まれてしまいがちな職業でもあると思います。
実際に特に若い教員がメンタルダウンする事例は最近になって、ようやく取り沙汰されるようになりました。
そんな中、義姉はメンタルダウンした同僚をケアしつつ相手の感情に飲み込まれず、常にフラットな心の状態を保っています。
その要因は義姉がしっかりとバウンダリーを持っていることに他ならない、と最近考えるようになりました。
EQ=心の知能指数とバウンダリーの関係
EQ=心の知能指数が高い人はバウンダリー(自他境界)をしっかり持っている人だといいます。
自分と他人の境界線をしっかり持つ人は他人の感情に振り回されることはありません。
そうなれば、ジル・チャンさんの言葉でいう
「情動が安定している人」=EQの高い人はメタ思考的な冷静な判断をすることができるでしょう。
そして、そういう人が結果として色々な人の心を救っていくものだと思うのです。
境界線を踏み越え掻き乱す人
相手との境界線がなく自己と他者を同じように考え、相手の境界線を踏み越える人の中には、自分がしんどくなるというより相手を酷く消耗させる人も少なくありません。
それは、相手の状況や気持ちを勝手に自分に置き換えて決めつける人。
人の心には感じ方にグラデーションがあり、その凸凹の中で押されると弱い部分があります。
例えば、先日ネガティブケイパビリティの事例で出した、癌罹患を告白したら、癌関係のエッセイを送り付けられてモヤモヤした話。
境界線を越えて侵入してくる人は悪気がないこともありますが、自分と他人の違いをしっかり認めることが、結果として、その人の尊重になるのだと思いました。
まとめ
バウンダリー(自他境界)は自分を守る。
そして他者を尊重するためにも必要なこと。
必要なのはバウンダリーをなくすことでなく、
近藤弥生子さんによると、
「異なる中に共通するものを見つける能力」=Unity in diversity。だそうです。
子育てや家族、仕事、あらゆる人間関係において必要な観点だと思いました。