頂き女子りりちゃんから見えてくる社会の縮図#44
いきなりどぎついタイトルとイメージ画像失礼いたしました(^_^;
前回もちらっとキャバクラの話が出ましたが、私、プロフィールにも書いているんですが、サブカルとか裏社会とかに好奇心を持っていて、
夫もダークサイドな話が好きなのですが、子供が生まれてからはそんな話全くできなくなりましたね( ̄▽ ̄)
私もリリちゃん事件を語るほどこの事件についての知識は無いのですが、この事件の解説は、何といってもノンフィクションライターの中村淳彦さんが詳しいです。
この方のVoicy、社会の裏側を独特の口調で語ってくれるのが面白くて、意外にも中村淳彦さんでいう、上流女性にもリスナーが多いとのこと。
まあ、私は上流では無いんですが、裏社会や夜の社会にじかに触れたことのない人間として興味を持つのはまともなことだと思って安心したりもしています。
さて、前置きが長くなりました。
頂き女子リリちゃんの事件の社会との関連について考えてみました。
①大きなお金が手にいれた人の裏には搾取された人がいる
りりちゃんはホス狂いで「おぢ→女子→ホスト」という弱肉強食の経済圏をつくった立役者です。
ホストが蓄財もないハズの若い女子からとんでもない売上金額をまきあげると言うのは、そもそもおかしい。
背景には女子の売春があった。
しかし身体を売ることに抵抗がある女子だって当然いる。
そこで簡単にお金を手に入れる方法がパパ活、つまり疑似恋愛させて「おぢ」からお金を巻き上げると言う方法です。
さらに「おぢ」から金を巻き上げる方法をコンテンツ化して有料マガジンとして2,000万円近く売り上げていたと。
商魂たくましいというか、りりちゃんの凄いところですね。
しかし、それが負の社会的影響が大きかったということで、詐欺の懲役最大10年の所、懲役8年という重い判決が下されました。
大きなお金が手に入る人がいるというのは裏で搾取される人がいるということ。
ここでいう「おぢ」ですね。
私は、よくインターネットなどで、フリーランスで、年収○千万円になる方法みたいなコンテンツが売っているのを見るのですが、
自分が大きなお金を手に入れるということは、外で搾取されている人がいると言うことを忘れてはならないと思うのです。
②目立った行為を起こすとスケープゴートになってしまう
中村淳彦さんいわく、このりりちゃんみたいなホス狂いで「おぢ→女子→ホスト」の構造は昔から当たり前のようにあったそうです。
しかしそれを大っぴらに行いコンテンツ販売まで行ってしまったがために、このビジネスモデルというか、カネ回りの構造が警察などに知られてしまった。
それがため、大変けしからんと言うことになり、リリちゃんは見せしめのごとく、求刑13年(懲役8年)と言う重い刑にさせられてしまったのです。
③出版不況とオウンメディア
ここで、私が注目したのは、りりちゃんが「頂き女子マニュアル」なるものをコンテンツ化し、販売、2,000万円近く売り上げていたと言うことです。
出版不況と言われたから久しいですが、中村淳彦さんによると、ここ数年の紙の本の売れなさ、と言うのは凄まじいとのことであり、売れっ子作家ですら部数が伸び悩んでいるとのこと。
街の本屋さんがものすごい勢いで減っている理由がわかります。
これは出版だけではなく、4マスと言われるメディアのテレビ、ラジオ、新聞、雑誌はもちろんのこと、YouTubeですらも、再生回数が伸び悩んでいるとのこと。
これは受け手側の情報入手の多様化のためだと思われます。
オウンメディアの発達により、誰もが自由に発信できるようになり、よりリアルな情報が手にしやすくなった。
このnoteもそうですが、素人にとっては自分自身が簡単にメディア発信できるようになった反面、
プロの情報発信者は、あぐらをかいていては、苦境に立たされてしまう、ということの裏返しでもあると思います。
まとめ
頂き女子リリちゃんの事案から、大きなお金を手に入れるということは、その裏で搾取される人がいると言うこと、目立ちすぎる行動をするとスケープゴートになってしまうこと、出版不況の裏側でのオウンメディアの急激な広がりについて語ってみました。