「杜の都は不思議のまち」第8話
5月12日(木)の河北新報夕刊に、「杜の都は不思議のまち」の第8話が掲載されました。写真を拡大すると、お読みいただけるかと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
※作者本人ということで、紙面のSNS投稿のご許可をいただいております。
愛宕山の千体堂から消えた千体仏を探すため、郷土史家の叔父・紡に導かれ、樹がたどり着いた「芭蕉の辻」。ここで樹は不思議な声を耳にします。
芭蕉の辻の由来を伝え、樹を「分かったか、小僧。ウツケ! トーヘンボク!」とののしった声の主は……約400年前、仙台開府にあたり政宗公が自ら彫り、芭蕉の辻に「辻の守り」として埋めた千体仏の化身・辻の龍でした。
辻の龍は樹の名を訪ねると、「そうか、それでは小僧、お前が新たなマチモリであるか」とつぶやきます。
「マチモリ」とは? 「新たな」とは?
辻の龍のモデルとなった芭蕉の辻の龍のモニュメントが、こちらです。
モニュメントのレリーフに描かれている通り、その昔、この辻には四隅に瓦葺き二層の楼閣風の建物が建っていて、屋根には龍、唐獅子、兎の飾り瓦が飾られていたということです。
龍のモニュメントは、横から見るとカッコいいのですが、正面から見るとちょっとかわいい。そこを本郷けい子さんが素敵に描いてくださいました。
樹の表情も心なしか凛々しくなってまいりました。
連載も、残すところあと5回。いよいよ物語は佳境に入ります。
ご高覧いただければ幸甚に存じます。
今朝(5月13日(金))の河北新報朝刊に「仙台読本」として、仙台の地名の由来が紹介されておりました。その中に大満寺様の千体堂も紹介されておりました。ちょっとうれしくなりました♪