「杜の都は不思議のまち」第6話
4月21日(木)の河北新報夕刊に、「杜の都は不思議のまち」の第6話が掲載されました。写真を拡大すると、お読みいただけるかと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
※作者本人ということで、紙面のSNS投稿のご許可をいただいております。
愛宕山にある千体堂から消えた千体仏を探すため、樹は叔父の紡とともに自転車で「バショウノツジ」へと向かいます。
お話の舞台は、愛宕山から愛宕橋経由で芭蕉の辻へと移ります。
このお話では、彦しちからついてきた狩衣姿の美しい男「匂の君」が存在感を発揮します。イラストレーターの本郷けい子さんには、「赤い袴、赤い着物に、純白の狩衣で、映画『陰陽師』の野村萬斎さんのように美しく……」とリクエストさせていただきました。
画伯はまたもや「描くのむずかしいんだからねっ!」とぷんすかしながら、それでもノリノリで描いてくださいました。「謎の存在なので、安倍清明のように立烏帽子を被っていないところがポイント」だそうです。
よく見ると、匂の君は腰の辺りに中国風の飾りをつけています。これも画伯ならではのこだわり。さすがでございます。
匂の君、「ピンク髪のチャラい芸人さんに似た郷土史家のおじさん」とともに、ワタクシ的にはたいへん気に入っておりますので、ぜひご注目を。
もうひとつ、今回の挿絵のこだわりは、愛宕橋付近を樹が自転車で走る姿です。実はこの絵を描いていただくために、画伯とともに愛宕橋に行きました。自転車で。一人は自転車で走り(しかも立ち漕ぎ)、もう一人が撮影。それを何度も繰り返す怪しげな女性二人組、見かけた方はビビったと思います(笑)
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