「杜の都は不思議のまち」第7話
4月28日(木)の河北新報夕刊に、「杜の都は不思議のまち」の第7話が掲載されました。写真を拡大すると、お読みいただけるかと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
※作者本人ということで、紙面のSNS投稿のご許可をいただいております。
愛宕山の千体堂から消えた千体仏を探すため、樹と叔父の紡がたどり着いたのは、「芭蕉の辻」でした。
ここで紡は、郷土史家としての本領を発揮。芭蕉の辻の由来を樹に教えます。芭蕉の辻の交差点に立ち、西を向くと、仙台城の大手門があった辺りを望めることも。
すすめられるまま交差点に立ち、樹がこのまちが伊達政宗公によってつくられたことを実感していると、どこからか声が降ってきます。
「いまごろ気づきおったか、ウツケモノ!」と。
いったいこの声は誰なのか? 千体仏はどこにあるのか?
お話を書くために、何度も芭蕉の辻に足を運びました。そして、何度も交差点の真ん中に立ち(もちろん歩行者用信号が青のときです)、何が見えるかを検証しました。
最終的にはイラストレーターの本郷けい子さんもご出陣くださいました。で、こんな素敵な絵が出来上がりました。
政宗公が仙台のまちを築くにあたり、この場所を中心に町割りを行ったとされる、芭蕉の辻。訪れる機会がございましたら、ぜひ東西南北を見回していただければ幸甚に存じます。