"正しさ"と"優しさ" #8
もう1週間半ほど前の話になりますが、単刀直入にいうと夜中に蚊に起こされました。
全身の至る所に感じる猛烈な痒み。蚊に刺されるのは好きなのですが夜中はちょっとストレスが溜まりますね。
少し前まで部屋の網戸の一部が破れていたせいで夜中に蚊は出入りし放題。毎年蚊に悩まされていた私ですが、今年網戸を新しくした結果、蚊はほとんど入出禁止になりました。こないだの蚊はいつ入ったんだろう。
夜中に蚊で目が覚めた時に私がとる行動は三つ。しとめるか、蚊が飽きるまで刺されるか、布団を全身かぶるか。冗談抜きでいつも二つ目もやります。今回はいろんな事情で一つ目を実行することに。
一番いいのはスマホの懐中電灯で蚊をおびき寄せること。実験済みです。ただ、今回は強い光を見る気にもならなかったので、蚊が顔に着地するまで寝たフリをしてそこを狙う戦法。
今回の蚊はすぐに着地してくれて思いっきり自分の頰をたたく佐野。こんな時はどんな手を使っても眠気が犠牲になるのは避けて通れません。蚊の羽音はしなくなったのですが、そのあとは念の為三つ目の布団をかぶる対策で気付けば朝。
朝起きて私は洗面所に直行するのですが、鏡を覗き込むと自分の目の横がなんか黒い。
え?!?!?!?!
覗き込むと、夜中の蚊。with 私の血。
あのときしとめたんだ、、、、
という気持ちと同時に、ひとつの命を奪ってしまった気持ちにかられる。なんだこれ。
昔は蚊もバンバン叩いてたのに今じゃわざと吸わせるときあるし(腕振り払った方がいいと思う)、蟻見てたら片っ端から踏んづけたのに今は絶対避けるし、昔よりも命を考えられるようになった結果、行動も変わってきた私です。
蚊が媒介する感染症も存在するわけだし、でも振り払えば誰かの血を吸うし。とか。色々考えますが。何が正しいのかわからないですが。そうなのですが。
私の好きな言葉に「正しさと正しさはぶつかるけれど、優しさと優しさはぶつからない」というものがあります。虫は別に人間に優しくしようと行動してくれるわけでもないけれど。
今回は蚊相手に色々と考えましたが、人同士でもいつで"正しさ"で向き合うのではなく、"優しさ"を一番に向き合っていたいものですね。
気がつけば蚊も蝉もいない日々。すこしずつ夏が薄くなる。
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