チョコパイインフルエンサー　#9

今年も三角チョコパイの季節がやってきました。

こんな文章の始まりだと私はマクドナルドのインフルエンサーみたいですね。

三角チョコパイを食べるといつも受験勉強に明け暮れていた日々を思い出します。中学生の頃狂ったようにチョコパイを食べ続ける日々でした。今よりも10kgほど太っていたのですがその頃は自分が太っている自覚がなかったので好き放題食べ荒らしていたわけです。

そんな今は人前に出るお仕事をしていますが、人生において食べることは最重要項目でもあるので、自分の生きるモチベーションが失われない程度に三角チョコパイを食べています。

皆さんにも、季節を感じたり思い出が呼び起こされる食べ物ってありますよね。私も三角チョコパイ以外にたくさんあります。幼稚園の遠足を思い出すお母さんの卵焼き、北海道の祖父母の家の近くにあった温泉施設を思い出すおにぎり、放課後大事な300円のおこづかいを握りしめて買いに行った駄菓子屋のたこせん、悩み事ばかりだったけど楽しかった学生時代を思い出す昼休みに飲んだホワイトサイダー。とか。

私はお鍋が好きなのですが中でも一番好きなのは水炊き。水炊きを食べると一家団欒の夜をいつも思い出します。昔からお肉と大豆食品が大好きな私は、家での水炊きでは本当にお肉と豆腐しか食べていませんでした。あ、あとシメのマロニーちゃん。

三角チョコパイと一緒で、今はちゃんと健康を考えて野菜をたくさん食べるようになりました。それはビールやコーヒーと同様、苦味さえも旨味だと感じるようになり以前より野菜を好きになったこともありますが、大好きなお肉ばかり食べるより間に野菜を挟むからこそ美味しいと感じるのかな、と思えます。ポテトチップスにチョコレートをかけたものだって、最初はびっくりしましたが食べてみると塩味と甘みが抜群に引き立つ。

一つの選択肢しか知らないとその世界しか知らないわけですが、いくつもの選択肢があるとあえてその一つを選択することになりますよね。だからこその気づきや喜びがあるんだと私は思います。

三角チョコパイもほぼ毎日食べていたけどたまに食べるから美味しいことも、いろんなものを食べるからこそその中で食べるお肉が美味しいことも。

私たちは今までも、そしてこれからもいろんな選択肢を常に選び続けて歩いているわけですが、悩まないに越したことはないのかもしれません。何も悩まずに幸せなのが一番だとは思いますが、悩むからこそ感じる幸せもあるのではないでしょうか。自分で決めたことだから責任が持てるのです。

私は何度も選び続けて、今まで生きてきた。そう胸を張って言える人生でありたいものです。そのためにいろんな選択肢を知っていたい。さらにそのためには、できるうちにたくさんのことを経験して、いろんな気持ちを味わって、世界を知って、縁を大切にしたいですね。

どうしていつも食べ物の話を出してしまうんでしょうね。逆に後半の内容が薄れていそうで心配です。でも私はただ欲望に身を任せて惰性でチョコパイを食べるより、時々のご褒美として食べるチョコパイの方が圧倒的に美味しいです。今年も白と黒が出ているそうで、まだ白は食べたことがありません。どっちが好みだろう。食べ比べて初めて、私はこっちが好きなんだなって気づくのがちょっと楽しみ。あれ、なんの話だっけ。

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