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1年分の雑記

ここへ来るのが1年以上ぶりで、何から書いたいいのか分からない。取り敢えずこの1年をざっくり書いていこうと思う。

去年の9月末、ネット回線を光に乗り換えた。工事の人が家に入ってくるため、年末でもないが大掃除をしておけば年末がラクになるだろうと思い、椅子の上に立って、棚の拭き掃除をしていたら椅子から転倒。背中から床に落ちて背骨を骨折した。骨折と言っても圧迫骨折で辛うじて歩行可能ではあったが、一時的に歩行困難な状態となった。
ギブスと杖の生活が4ヶ月ほど続いた。
気が付けば年が明けており、2月には散歩の距離を延ばす事ができたが、何とも言えない喪失感と、意味のない焦りに駆られ、仕事探しをしていた。

 2月末、初の豊田スタジアムへ トイレに入っている間にその日唯一のゴールを見逃す

まだ無理かも…と思っていた仕事は、1日中座りっぱなしの事務仕事だったため、思ったより普通にできた。だが、今から思えばもう少し休養すればよかったのに…と思わないでもない。
3月から8月まで(半年間の期間限定)働いたので、9月前半に有給を取ることができた。”有給”ステキな響きだ。でもなぜか気分は晴れなかった。その仕事が暗すぎたので、引きずっていたのだと思う。
9月後半は完全無職となったので友達に会い、平日ランチをしながら喋ったら気分も晴れてきた。

 できる事できない事を選り分けて指を折る午後おだやかな風 大西ひとみ
 (2020年に詠んだ短歌)

10月11月は、2ヶ月間限定短期のバイトをしていた。私の得意なスキャニングの仕事だった。スキャニング後の画像編集も好きだが、残念ながらPhotoshopは無かった。

12月は再び完全無職となり、金沢へ行く事にした。久しぶりの旅行だ。
初日は、21世紀美術館を堪能した。はしゃぎ過ぎて夜まで興奮状態が続き、よく眠れなかった。

『スイミングプール』は上からと下から見学可 上下で手を振り合うこと!
ドーナツは正義!

2日目は、朝から営業しているビストロで朝食。

並んで食べたモーニング

その後、兼六園へ。カワセミをみつけた。(カワセミをみつけるコツは、超望遠レンズを構えて野鳥撮影をしている人がいたら、そのレンズの先を探すこと)
金沢の町は程よくこじんまりとしていて、繁華街もあり、街の中心近くに大きな川が2本流れているのこともあり、歩いていて心地のよい街だった。浅野川の川岸を歩いているとトビが飛んでいた。海が近いなと感じさせる。
茶屋がたくさんあるので、生菓子に抹茶のセットで休憩しながらたくさん歩いた。

生菓子のおいしさに唸る

日が暮れたので市場へ行き、食堂に入った。隣のお一人様がスーツ姿で一合徳利の酒とフグの唐揚げを前に、旨そうな顔で一杯やっていた。こちらまで幸せになるような光景で、金沢いいところだなとにやついてしまった。

私もフグの唐揚げで定食

3日目も、朝から犀川の川岸を歩いた。疲れてきたところで丁度パン&カフェの店をみつけたのでランチをした。(パンが好きなので旅行の時はパン屋を調べておくのだが、偶然見つけることも多く、これは一種の才能だと思っている)

 すれ違う人からパンの香りしてパン屋をさがす新しい町 大西ひとみ
 (2017年に詠んだ短歌)

ランチを食べている間に、テイクアウトのパンを買う客が途切れることなく入ってくる。私も持ち帰り用のパンを買い、再び歩いた。
疲れてきたところでカフェに入り、美味しい珈琲を飲むと帰りの時間が近づいていた。

美術館、生菓子にお抹茶、海鮮、野鳥、珈琲と、ギュッと濃厚な3日間を過ごし金沢を後にした。帰りの電車の車窓から余呉湖を見たのを最後に日が暮れて、『あぁまた行こう』と旅を締めくくった。

さて、12月も後半になり年の暮れである。
と言ってもまだ無職なので、何かあるわけでもなく、大掃除に椅子の上に立つ事などもちろんなく、静かに掃除をして過ごす日々である。