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人生とは時間をかけて私を愛する旅
好きな映画の話。
——人生とは時間をかけて私を愛する旅
この言葉で始まるこの映画がとても好きで、珍しく購入までして何度もなんども見返してる。’フジコヘミングの時間’。最高に美しいドキュメンタリー。映画館で初めて見た時は、信じられないくらい泣いた。泣くシーンないんだけど。ものすごく泣いた。
60歳を超えてデビューした、遅咲きピアニストの物語。彼女は、自分が弾く「ラ・カンパネラ」だけは誰にも負けない自信があるという。自分の日々の生き方や、精神や想いが、全部全部その演奏に滲み出るからだと。
この言葉を初めて聞いた時、真正面から殴られたような気分になった。
自分の精神や生き方がもろに出た作品を、果たしてわたしは「誰にも負けないものだ」と言い切れるだろうか。
そもそも、わたしにそんなものがあるだろうか。
80歳を過ぎても現役で活動し続け、「もっと生きたい」と度々口にする彼女の生き方が、ただただかっこよくて、せつなくて、くるしかった。
彼女ように、美しく生きたい。
彼女のように自分を愛し日々を重ねていきたい。
人生とは時間をかけて私を愛する旅、
ほんと、いい言葉だな。
今日は昨日より少しだけ多めに、
自分のことを愛してあげる日にしよう。