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シルヴィギエム 『Two』 への考察、究極の背筋美が表現するもの

ダンサー シルヴィギエム、わたしの永遠のミューズ。
彼女のキャリア後期の作品の中で外せないのが、2001年、イギリス人振付家ラッセルマリファントによる『Two』
“Two explores the relationship between movement, lighting and music”
Twoは、音楽とひかりと動きの関係性を探究する。

約8分のショートピースは、薄暗い照明のなか、四角く区切られたステージにシルヴィギエムがひとりたたずむところからスタートする。
彼女は背中がばっくりあいた黒のトップスとレギンスといったミニマルないでたち。
音楽もいたってシンプル。
照明は8分間ほぼ彼女の美しい顔を照らすことはない。光は彼女の動きまわる背中だったり、腕や手、足先だけを追うように移動するだけ。

背筋が語る美しさ。
これだけ綺麗な背筋は今まで見たことがない。
腕が動くたびに表情を変える鍛え上げられた背中は、彼女のフェイシャルエクスプレッション(顔の表情)と同じくらい表現力がある。
だからむしろ顔に照明を当てることなく、背中に全てを語らせている。
なによりも、彼女はそれをまるで簡単なことであるかのように軽々とやってのける。

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究極の背筋美。
シルヴィギエムはつま先から手の先、頭のてっぺんまでひっくるめて、全身余すところなく全てを表現のツールとする唯一無二の表現者だ。





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