呼吸への考察、生きるためのもっともミニマルな動作
ヨガを始めたばかりの頃、インヨガ(yin yoga)のセッション中にスタジオの先生デニスから、「人間が生きていくためにいちばん大事な動作で、且つ、わたしたちが無意識にしているけど、実は意識してできることってな〜に?」
という、なぞなぞを出されたことがある。
題名にもう出ちゃってるから、答えは疑いようもなくまさに“呼吸” なんだけど、よくよく考えると、心臓の鼓動も、脈を打つことも、わたしたちが意識して出来る事ではなくて、有難いことに、身体が ‘かってに’ わたしたちを生かしてくれる作業をしてくれている。ただ、呼吸はそのなかでも自分が唯一コントロールできる動作なのである。
そこでまた二問目のなぞなぞが。
「じゃあ、人はだいたい平均して一日に何回呼吸すると思う?」
うーむ。。。そうだな、とりあえずたくさんかな!!
そんなこと、当たり前に息しすぎていて、数えたことなんて無かったよ。
デニス曰く、1時間のうちに約900-950回、1日にすると約2万3千回、だそうな。
もちろんこれは、体格差や生活環境で変わるので、だいたいこれくらいだよという目安。
彼女が、
「そのうちの何回、意識して呼吸してる?」
って聞いてきたのだけど、
「今、言われて一回意識したよ!」
みたいな。。。
「この、無意識にしている動作、もしそのうちの10分でも意識的にしたらもっと良い1日になるんじゃない?」
と、すかさず提案される。
気持ちを落ち着かせたいときにする深呼吸が効果的なのは、誰もが味わったことがある事実だと思う。
バケーションで海辺に来ていて、砂浜で背伸びをしておもいっきり吸う空気が最高なのもみんな知っている。山の頂上で、下界を見下ろしながらゆっくり吸う空気も超美味しい。
今までそれらの行為を無意識に何気なくやってたとしても、すでにこんなに恩恵を受けている。
意識してする呼吸の効果は例えば、
ストレス軽減
自律神経が整う
血流が良くなる
疲労回復
集中力アップ
などがあると言われている。
わたしは呼吸法の先生でもなんでもないので、ちゃんとしたやり方と効果は以下にリンクを貼っておくのだけど。
https://yoga-viola.net/magazine/lifestyle/991/
わたしはヨガ(ヴィンヤサヨガ、ひと呼吸ワンポーズで流れるように動き続けるメソッド)を始めて、1日1時間は、自分の呼吸と向き合う時間が出来た。(早くスタジオ再開してーーーー!!)
深く吸った空気を身体中に行き渡らせ、内側から絞るように吐き切って、を繰り返していると、そのリズムが心地よく、ちょっとしたトランス状態に入る。
ヨガセッション中は信じられない集中力を発揮し、ついでに汗もいっぱい出るし、なんなら汗と一緒にストレスも流れ出るように身体から放出されるから、健康になった感が溢れ出て、その上疲れてるから夜良く眠れる。だから仕事のパフォーマンス向上にもつながってる。
いいこと含めのサイクルが、‘かってに’出来上がってた。
呼吸を意識するのがどれだけ自分の身体とこころに影響していたのかを、パンデミックによって閉鎖中のヨガスタジオを恋しく思いながら、
今日も会社の窓を開けて、いつもの景色を見ながら思いっきり深呼吸をするのだった。
ああ、外の空気超美味しい〜。