100日間シンプル生活での洋服の重要性への考察、ファッションの可能性
noteで目にした藤岡みなみさんの100日間
シンプル生活のチャレンジ。
ストイック勇者登場。
多くの人が、まぁやらない前提で「わたしもやってみたい〜」って言うだろう、自分もしかり。。。
記事を読ませていただいて、もちろんこのチャレンジ全体に興味があったのだけど、最終的に気になったのは、100日間でファッションが彼女の中でどれくらいの重要度を占めていたのか、ということ。
彼女自身が作成した統計では実際にゲットしたファッションのアイテムを10個としていたのだけど、スニーカーやパジャマ、部屋着や肌着をわたしの統計では省かせてもらい、実際に彼女が必要としたアイテムは、
パーカーワンピース
スキニージーンズ
パーカー
アウター
ワンピース
たった5着あれば、100日間まわせると言う事実…
ファッション業界の皆さまーーーーー!!!!!!!
(もちろん制限付きの生活での結果なので、選ばれた衣服のほとんどが、機能性重視であることは念頭に置いて)
もともと衣食住で、一般的に衣の部分は一番最初に削られる部分ではある。
それなのに、ファッションインダストリーは数ある産業の中でもワーストクラスの環境汚染の原因を作り出す。
https://www.google.be/amp/s/www.businessinsider.jp/amp/post-200862
もちろんファストファッション(ザラとかH&Mとか)、プロダクト寄りファッション(ユニクロや無印)、機能性ファッション(防寒着等)、ハイファッション(高級婦人服、紳士服)は、各企業が棲み分けをしているのだけど、環境汚染はこの業界の連帯責任であり、お互いを無視は出来ない。そして消費者もその一端を担っている。
たくさんの服が無駄に作られ捨てられる現状で、わたしたちは自分のぱんぱんに膨れ上がったクローゼットを見て、それでも着たい服がないとわめく。
なんでそんなことになってもうた。
買った時はあんなにウキウキして、どこに着ていこうかな〜と想像し、ルンルンしていたくせに。
世界にモノがあふれ過ぎて、何かを買うときのトキメキのハードルが下がってる気がする。
べつにミニマリストへの転向をおすすめをしているわけではなくて、自分が必要以上の物を抱え込めば、本当に必要なものが何か見えにくくなる。ぱんぱんのクローゼットはわたしの本当のお気に入りの服をブラックホールに送り込み、もはや行方不明に。。。
このカオスは、作り手と消費者による共犯だ。
100日間生活の71日目で勇者みなみさんは“土偶”を手に入れる。テッテレー!彼女にとっての土偶は、生活に彩りを添えるものであり(土偶自体は土色なんだけど)、こころを豊かにする力がある。
わたしが作る洋服は、ハイファッションの括りなので、誰かの100日間生活のなかで機能性で選ばれることは絶対に無いだろう。
だけど、誰かの“土偶”になれる可能性は秘めている。
タイムレスで、着るたびにそのひとが素敵に見える服、幸せな気分になってくれる服。
だれかの生活の中で、そのだれかの彩りに。
必要とされる物を必要な分だけ。そんな簡単な方程式を忘れないように。。。