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不倫は肉欲を満たすだけなのか?マズローの欲求5段階説から考える

不倫=肉欲を満たすもの、と捉えてる方もいらっしゃるかと思います。
でも、実際肉欲を満たすだけのために不倫している人は少ないと、私は思います。
※安くて便利な風俗代わりにしている人もいると思いますが。

私自身、肉欲を満たしたくて不倫していたわけではありません。
勿論、好きな人だからこそふれあいたい、肉欲もありました。
しかし、一番強かったのは精神的な充実感が満たされたことだったと思います。
きっと、これは相手も同じだったと思います。

これらのことをぼんやりと考えていた中、マズローの欲求5段階説がすごくしっくりきたので、深掘りしていきたいと思います。

マズローの欲求5段階説ってなに?

人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。

https://ferret-plus.com/5369より引用

5段階の欲求の内容は、
生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→承認欲求→自己実現欲求の順番です。

↓のサイトに詳しく書いているので、ご覧ください。

生理的欲求が満たされれば、次は安全欲求、それも満たされれば社会的欲求…と言う風に、誰しもが求める心理的欲求です。

不倫は社会的欲求と承認欲求を満たしてくれる

不倫経験者ならピンと来るかもしれませんが、不倫をしてしまう大きな原因は、社会的欲求・承認欲求を満たしてくれることだと思います。
これらの欲求は、マズローの欲求段階では生理的欲求(いわゆる肉欲)よりも強い欲求です。

生理的欲求

生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求となります。
食事、睡眠、排泄など、生命の維持活動に不可欠な欲求です。
ご飯が食べられて寝る家がある。トイレも特に制限されていない状態です。

安全欲求

安心・安全な暮らしへの欲求です。
特に病気もなく、外を安心して歩くことが出来、拘束される危険もありません。

社会的欲求

友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求です。
内容を詳しくみてみましょう。

集団への帰属や愛情を求める欲求であり、「愛情と所属の欲求」あるいは「帰属の欲求」とも表現されることも。この欲求が満たされない状態が続くと孤独感や社会的不安を感じやすくなり、時には鬱状態に陥るケースもあります。

https://ferret-plus.com/5369より引用

不倫に足を踏み入れる大半の人は、無意識にこの欲求を満たしたいためだと思います。
結婚していても、家族がいても、孤独感を抱いて生活している人は少なくありません。

例えば、下記のような状況にいる既婚者。

  • パートナーは激務で帰りが遅く、土日も疲れて寝ていてばかり。

  • ゆっくり話をする時間も無い。話しかけても「ごめん、疲れてて」と言って寝てしまう。

  • 手をかけて作った料理への感謝も感想もない。

  • 「さみしいな」と訴えても、パートナーは「家族のために頑張って仕事しているんだから。わかってくれ。」と言って受け入れてくれない。

こんな対応が続いたら、外に癒しを求めたくなる気持ちもわかりますよね。

承認欲求

他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求です。
地位や名声、「すごーい」と言われる事。SNSに自慢話を載せる人にかけられる言葉として、よく使われますよね。

名声や地位を求める「出世欲」もこの欲求の1つに当てはまり、外的部分を満たしたい第3段階までとは異なり、内的な心を満たしたい欲求へと変わります。また、こちらは第3段階における「帰属」の欲求が前提となっており、他人からの賞賛を求める欲求はその後の自然な行為とみなします。
(中略)
この第4段階の欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じます。

https://ferret-plus.com/5369より引用

前述の社会的欲求に少し似ていますが、家庭内でないがしろに扱われていたら、劣等感や無力感で満たされます。
そんな時に他人から「すごいですね」「尊敬します」なんて言われたら、嬉しくなりますよね。
しかもそれが好意を持った人からの言葉だったら、流されてしまうのも無理ないでしょう。

不倫する人が皆、肉欲を求めているわけではない

むしろ、肉欲を満たすだけの目的の人は少数派ではないかと思います。
いろんな負担やリスクを考えると、お金が多少かかったとしてもお店に行った方が良いです。肉欲だけで不倫に走るのは、あまりにもリスキーすぎます。

不倫に足を踏み入れてしまう人のほとんどが、身体だけでは満たされない・精神的な欲を満たしてくれることを望んでいるのではないでしょうか。

私もそうでした。長年付き合った彼氏が自分のことを尊重してくれない。話を聞いてくれない、理解してくれない。
そんな不満を受け止めてくれたのが、不倫相手でした。
冷静になって考えると、私も彼氏のことを尊重できておらず、理解もできませんでした。お互い、同じことをしていたのですね。
そんな2人の関係に向き合うことなく、私は居心地のいい不倫相手に逃げてしまいました。

この記事を読んでいるあなたも、きっとどこかで満たされない精神的欲求があるのではないでしょうか。
不倫はダメとわかりながらも、抗えない状況だったんだと思います。
あなたが不倫に走ってしまったのは、あなたのせいだけではありません。周りの環境・状況も必ず影響しています。

もちろん不倫から早く抜け出すに越したことはありませんが、必要以上に自分を苦しめないでください。
一生懸命なあなたのことを、応援しています。幸せを祈っています。頑張ってくださいね。

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