第9回 瞳コンシャスのカスタマイズカラーパレットとは・・・
『瞳コンシャス』カラーアナリストの湯浅智子です。
第7回でお伝えしたように、私は一般的なパーソナルカラー診断に使われているドレープでは日本人の瞳の色や肌の色の分析には限界があるように思いましたので、より日本人に似合う色や素材を求めて、日本の風土を基準にした瞳コンシャスオリジナルのカラーバリエーションカードを作りました。
私はこのカラーバリエーションカードを用いて、クライアントのパーソナルカラー分析(クライアントの瞳の色やお肌の色に似合う色の分析)を行っています。
一般的なパーソナルカラー分析は血液型診断のように(笑)大雑把に分類されています。4つのカラーパターンに当てはめる分析を行っています。
分析されたシーズンごとにパッケージングされた布束(シーズンごとにセレクトされた小さいカラードレープの束)をもらうこととなります。
人の個性がたった4つのタイプに分類して説明できるとは到底思えません。
私はその分析だけでは満足できずよりパーソナルなオートクチュールなものにしたかったため、お客様お一人お一人にカスタマイズした瞳コンシャスカラーのカラーパレットを作成しています。
私がセレクトした自然界の10,000色の中からお客様の瞳の色と相性の良い色(その方の瞳が最大限魅力的に見える色)を60〜90色セレクトします。
セレクトする色数に幅があるのは、クライアントの個性によって似合う色の範囲が異なるからです。
そして、シチュエーションによって使う色が選べるように色彩心理に基づいたTPO(例えば、スキントーン、アイエクステンションカラー)を考え配色しています。
パッケージを作る時にこだわっていることがあります。
それは、カラーパレットの配色です。
色を並べるだけでなく布の質感にもクライアントの魅力が反映されるように配色しています。
似合う色と質感の相性が良いことも大切なポイントだからです。
分析の過程で、クライアントにお似合いの色が手元にない場合はその方用に布を染めています。
何故ならば、同じように見える日本人の瞳の色や肌の色は一人一人微妙な違いがあるので既製のものではまかないきれないと時があるからです。
人は一人一人絶妙な色彩バランスの状態で生まれてきているので、身につける色の微妙な違いでも違和感を感じさせてしまいます。それは、どれほど少ない分量例えば口紅くらいの分量だとしても全体の印象にまで影響を与えるのです。
たかが色されど色なのです。
自分をステージアップしてくれる配色は、周りからの「褒められ言葉」や優しい眼差し、憧れの目線を通じてその価値を実感していきます。
第10回は「瞳コンシャスカラー分析はどんな方に向いていますか?」についてお伝えします。