第7回 瞳コンシャスで用いている自然界からセレクトしたカラーバリエーション
『瞳コンシャス』カラーアナリストの湯浅智子です。
一般にパーソナルカラーと言われる似合う色の分析方法はアメリカ発祥のメソッドが元になっています。
肌に基準色となる色とりどりのドレープ(布)あてて分析していきます。
ここでいう基準色というのはフォーシーズン(四季)それぞれの代表的な色を誇張して分かりやすく再現したサンプルカラーです。
ここで問題なのはこの基準色がメソッドが生まれたアメリカの四季、アメリカ人の肌色をターゲットにしていることです。
一方で、私はカラー分析にはドレープは使いません。
瞳の色を客観的な色彩、明度などを観察します。
そして布地を使って作ったオリジナルカラーカードをお渡しします。
生地の色や素材は日本人の瞳の色と肌の色と相性の良い自然界の色に染めたものを集めています。
私がオリジナルのカラーカードを作り出したのには、こんな理由があります。
色彩の理解を深めるためにパーソナルカラー発祥のアメリカへ学びに行きました。
そこにはアメリカ人に似合うFour seasons colorがありました。けれども、日本人の肌の色を正確に分析できる色ではないものでした。
理由は幾つかありますが、一つは分析に使うサンプルの布の色が日本人のお肌にはとても鮮やかすぎたこと。それは彼らのもつ彫りの深さゆえに似合う色でしたが、日本人の繊細な肌の色、そして凹凸の少ない顔には色が強すぎるものが多かったのです。
日本人に似合いやすい色や質感を大事にした生地が必要だと考えました。
また四季に分類してタイプを分けるという方法論はある意味わかりやすいのですが、
そもそも生活している地域の風土がアメリカと日本では異なります。
例えば、Summerという季節に見られる風土も異なります。アメリカやヨーロッパで経験した夏は、カラッとした空気でとても過ごしやすいものでした。
一方で日本の夏は、湿度が高くうだるような暑さや、もやっとした空気ですよね。
「四季がある」という共通項はあっても、それぞれの地域の四季に見られる風土は異なるのです。
海外の夏
日本の夏
それならば、より日本人の瞳の色や肌の色に似合う色や素材があるのではないかしら?という素朴な疑問が生まれました。日本の風土を基準にした日本人に合わせたFour seasons colorを作ろうと思って誕生したのが、瞳コンシャスオリジナルのカラーバリエーションカードです。
私は、これらのカラーカードを使って、クライアントの瞳の色やお肌の色に似合う色の分析(パーソナルカラー分析)を行っています。
第8回は「なぜ瞳の色から分析すると良いのでしょうか。」についてお伝えします。