社内起業家という生き方
podcast番組「浜松町Innovation Cafe」より、2人の起業家が登壇されていました。このお2人は、大手企業に属しながら、ご自身で会社を立ち上げて、ビジネスをされています。
そのトーク内容がとても興味深いので、一部引用しながら、社内起業家のキャリアについて考えていきます。
おすすめしたい人
起業を目指している人
社内で新規事業の部門に所属している人
ポッドキャストの内容
社内起業家のメリット
起業にあたり必要な資金や、人脈がなくても、会社を立ち上げることができる。ただし、会社の経営陣から承認を得たときのみ。
何かサービスやモノを販売する場合、会社で既に築かれた販路を使うことが可能。つまり、会社の看板を背負うことができる。
会社員として生計を立てながら、起業ができるので、家計への不安が軽減される。
社内の撤退ライン
ロート製薬では、5期で黒字化がマスト。達成できなかった場合、事業撤退をするか、自分で事業を買い取り継続するかの判断となる。
富士通では、3年という決まりではあるが、撤退ラインを延ばしに延ばしている。社外の企業との共創プロジェクトを実施している。
社内で起業して苦しいこと
仲間が集められない。他の社員は、起業にとても興味がある人が少ないため、理解を得るまでに時間がかかる。
収益を上げなければならない
社内起業家、副業など、会社の地盤を使いながら仕事をするスタイル
会社の終身雇用が終焉を向かいつつある中、私たちの働き方も、会社に囚われない働き方を求める風潮にあります。
そこで、いきなり起業という選択をすると、リスクが伴います。
中小企業庁などの調査をもとに試算されたブログでは、起業して3年後、事業者の生存率は約8割だそう。創業1年時の生存率は約95%のため、やや生存率が落ちていることが分かります。
創業1年のときは、事業計画をきちんとたてず、長期的に売上の見込みがないビジネスを始めてしまう可能性について、指摘されています。
そこで、会社に属しなから働くという、副業の解禁が各企業で広まりつつあります。これは、ゼロから起業するリスクを減らす1つの要因になっていると思います。
「こういうビジネスをやってみたいけれど、売上が立つのか」といった悩みに対して、会社の看板を使いつつ、お試しの起業ができるわけです。
私自身、現時点では起業を検討しておりませんが、世の中にある様々なプロジェクトに属しながら、起業できるタイミングを図っています。
副業に限らず、社内で起業したときに応援してもらえるか?を改めて見てもいいかもしれません。
参考資料
富士通「Ontenna」
ロート製薬「明日ニハプロジェクト」
ちなみに、会社員の新規事業と、スタートアップの新規事業について体験談を書かれていた方がいらっしゃいました。