冨樫義博展に行ってきた
(率直な感想編)
冨樫義博展に行ってきました。
冨樫義博展に行って、まず強烈に思ったのは
この人天才だな
ということ。
まず、絵がめちゃくちゃ上手い。
もともと色気と躍動感のある絵で、上手いな、とは思っていたのだけど、やっぱり原画はもっとすごい。絵がとにかく細かい。そして熱量がハンパない。こんなのずっと描いてたら気が狂いそうだな〜。ていうか同じ人間の所業とは思えない。
そして設定の緻密さ。
冨樫先生は、ネームを考えている時が一番楽しい、と公言しているけれど、本当にそうなんだろうな、と納得。頭の中、どうなってるんだろう。
これを、他の漫画家さんが観たら、どう思うんだろう。
勉強になる、と思って貪欲に学ぶのか、それとも才能の差に絶望を感じてヤル気が失せるのか。
かつて、萩尾望都と竹宮惠子という二人の漫画家と出会い、その才能に圧倒されて漫画家になるのを諦めたのが増山のりえ(竹宮先生のマネージャー)で、開き直って独自路線を突き進んだのが坂田靖子だ、とどっかで読んだなあ。(確か萩尾先生の「一度きりの大泉の話」だったような。間違えていたらごめんなさい。)
結論。
これを描き続けるのは、たしかにしんどいだろうな。
冨樫先生、仕事しろとか言ってごめんなさい。
でも、やっぱり仕事してほしいな…。