夢遊
生きてます。
でも、なんとかです。
寝ているし、ご飯も食べているし、外にも出ています。
人と話せているし、作り笑いじゃなく、ちゃんと笑っています。
でもこれでも頑張っているんだと思います。
一本の糸が切れ、
とめどなく溢れ続ける涙を止める術を私はまだ知りません。
携帯の電源を切り、間隔が短くなっていく呼吸と血が流れる脳に神経を巡らせて、ふらふらと歩きました。手にも足にも感覚が無くなっていくので、怖くなって、明かりのない部屋でひとり、何も考えずに横たわっていました。
こういうことが時々、あります。きっかけもない場合とある場合と色々で、その度に私は自分じゃない何かに飲み込まれそうで怖くなります。
なんてわがままで、傲慢で、弱くて醜い生き物。
一人じゃ生きられないことを知っているのに、ひとりの方が怖くないと思う。
死にたくもないし、生きていたくもない。
誰かを傷つけたくもないし、悲しませたくもない。
私は自分がかけて欲しい言葉を他人に伝えるばかりで、自分が可愛いくせに自分を卑下して、でも他人に否定されることに心底弱い。
きっとずっと誰かを傷つけている。
私がいることで傷ついたあなたへ、ごめんなさい。
消えてなくなってほしい言葉だけが残り続ける。
誰かのために生きたかった、ただ海を漂うだけでよかった、誰かにとっての大切な何かとして存在していたかった。
ちゃんとずっと、自分と誰かを信じていたかった。
ずっと何かに縋りたかった、ずっと何かを求めていた。
私を愛していた人はもういないのに、どうやって息をすればいいですか。
この涙がいつか、止まる日は来るのでしょうか。
嗚呼、これは全部夢。
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