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短編映画『残光の肌に沈む』について
![](https://assets.st-note.com/img/1729058769-ZMPeAvKjT1RGQNiXk2Jcba9W.jpg?width=1200)
皆さん、こんにちは〜。
龍村仁美です。
今回、新しく15分くらいの短編映画を作りました。
今日はその情報を少し皆さんにお届けします🏙
公開は11月7日(木)の0:00から期間限定、予定です。
(終了のタイミングは追って告知します)
これを読んで、少しだけ心に留めておいてくださったらとても嬉しいです。
引越し前の家、夏の終わりの夕方、早く終わった片付けを済ませて、段ボールを机に赤ワインを飲んでいる二人がいる。
彼女と彼は、二人が過ごした部屋で最後の会話を始める。
彼らはなぜ別れるのか、別れのとき、わたしたちはどんな言葉をかけたらいいだろう。
⇧ 公開予定のYouTube アカウントです。
キャスト紹介
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榊原 あみ
彼女役 榊原あみ
東京都出身
2000年6月6日生まれ、24歳
東京都立総合芸術高校舞台表現科演劇専攻卒業
第19回TBS主催 dc6 JAPAN Youth Silver賞 受賞
主な出演歴
「あの子たちの夢」世田谷パブリックシアター
「沖縄の火種―1947年のナツ子―」紀伊國屋ホール
露と枕「わたつうみ」「劇」小劇場
Prelude「AM2:54」テアトルBONBON 等
X , Instagram : @natto_never66
監督から紹介 ~ あみちむ~
あみちゃん。
私が今年の三月に出演した、Preludeの「AM2:54」という作品で共演して、仲良くなりました。(筆者龍村は、映画監督志望ですが、今年の9月までは役者としても活動していました)
実は共演する前、露と枕という劇団の「わたつうみ」という作品でヒロインを演じていた彼女を見ていました。
舞台に立つ彼女に魅了された時の感覚をいまも覚えています。
その時から絶対共演したい、と思っていて、オーディションを受けたのもそんな動機もありました。(あみちゃんがよくPreludeの公演に出ていたので半ば追っかけです)
そして運良く出演の機会を貰い、運良く同じチームになりました。
舞台上の絡みは無かったのですが、歳が近いことと、誰とでも仲良くなれる彼女の優しさのおかげですぐに親しくなりました。
舞台上以外の彼女を知るようになってからは、彼女のことをもっともっと好きになりました。
もちろん彼女はイメージ通り、優しくて温かい心がある人です。
でも時々本当に子どものように無邪気で、それでいて意外とシニカルな面もあります。
私自身は意外でもなんでもなく性格が擦れているので、実は一緒にいると楽しくて仕方がないです。
それに、人に頼ることが苦手な私が、彼女にはいろんなことを曝け出せてしまう。
すごく特別な人です。
彼女は優しくて人のことを優先してくれるので、ついつい彼女の周りの人は彼女を都合よく使おうとしていることがあると思います。
でも、私は彼女が人一倍よく考えていて、傷ついたことがあることも知っているので、私は彼女のことを絶対に踏み躙らないで、守ろう、そんな人たちとは違うと思ってもらおう。と決めました。
それから、彼女と一緒に何かを作りたいと思い、私の言葉を彼女の声で表現したいという気持ちから、今回の脚本を書きました。
脚本を渡した時、彼女は泣いてくれました。
彼女があまり経験のない映像のお芝居だったり、感情の起伏、難しかったと思います。
撮影が終わったあと、自信がなかったと、彼女はこぼしていました。
でも大丈夫です。
これはあなたと私のために、私が書いた本なので。
誰がなんと言おうと、あなたの発した言葉が、私が選んだシーンが、正解です。
もう誰も、彼女のことを傷つけないでください、彼女は優しくて、強い女性です。
この作品で、それが少しでも伝わればいいな、と思います。
彼女が私だけに話してくれたことも、その気持ちを、絶対に忘れません。
あみちゃん、いつも本当にありがとう。
ずっとずっと、幸せでいてください。
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![](https://assets.st-note.com/img/1728292393-jJUcnxwF3Bty2ZPTNr5lm7Xf.jpg?width=1200)
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大塚 遊馬
彼役 大塚遊馬
神奈川県出身
2001年9月10日生まれ、23歳
桜美林大学芸術文化学群演劇・ダンス専修卒業
主な出演歴
共同制作公演『あたらしい憲法のはなし3』
小泉明郎『グッド・マシーン バッド・マシーン』
露と枕『帰忘』『わたつうみ』
キルハトッテ『そろそろダンス。』
三転倒立『友達の友達』 など
X : @gensenbakuga
監督から紹介 ~ ゆうまくん ~
遊馬くん。
めっちゃカッコいいですよね、私が出会ったなかでも、役者の中でも、本当にトップに入るくらいのイケメンだと思います。
これを本人に言うと、彼はいつもとても困った顔をします。
そんな顔がとても可愛くて、とても彼の人間性を表していて、ついつい褒めたくなってしまいます。
本人はとても謙虚でチャーミングです。
遊馬くんの存在を知ったのも、露と枕の公演でした。『帰忘』と『わたつうみ』という作品を二つ。
本人には言ってなかったのですが、『帰忘』の時彼の役はあんまり良い人ではなくて(記憶違いだったら本当にすいません、、)どちらかというと、生意気で性格が悪そうな感じで。その役がすごく上手かったので、「うわ、あの人カッコイイけど嫌なやつっぽいなあ」と思っていたのです。
でも、その2年後?でしょうか、『わたつうみ』でもう一度彼の芝居を見ました。
驚きました。本当に、全然違ったので。
『わたつうみ』の彼は、すごく優しくて弱い役でした。(本人を知ると、こっちの方が本当の彼に近いのかなと、なんとなくわかりました)
舞台の中で、あみちゃんと遊馬くんはペアだったのですが、二人の役のコントラストと、絆みたいなものに心を掴まれました。
あみちゃんと仲良くなれたから、遊馬くん呼んでもらおう!きっと、この脚本にもぴったりだし、この二人にお芝居してもらえるならきっと上手くいく。と、少し打算的に、思って、お願いしました。
彼の芝居の内側から、滲み出るもの。
彼自身が優しいから、真摯で真面目だから、それがお芝居にも出ていました。
目が素敵な役者が、私は好きです。
彼の目は優しくて、とても真っ直ぐです。
今回の作品では、優しさと弱さを持っている、「彼」を表現してもらいました。
でも、もっといろんな表現ができることはわかるので、次があったらもっとずるくて心の弱さを強がりで覆うような役をやってほしいです。
わたしはあなたにそんな役を書けると思います。
遊馬くん、ぜったいお芝居続けてください。
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監督から
「私たちはいつだって他人で、いつか必ず別れる、そうやって生きていかなきゃいけない」
ここまで読んでくださりありがとうございます。
はじめましての方も、そうじゃない方も、こんにちは。
大学に通いながら、映画を作っています、龍村仁美といいます。
きっと、私のことをよく知らない人もいると思うので軽く自己紹介を載せておきます。(わたしの人間性はnoteの他の記事を読んでもらえるとだいたいわかるはずです)
監督・脚本・編集
龍村仁美
2003年11月8日生まれ 20歳(もうすぐ21歳)
上智大学新聞学科在籍中
今年の9月まで役者として活動、映画監督志望
受賞歴:
東京ドキュメンタリー映画祭2023 短編部門観客賞
第3回みんなの人権・映像フェスティバル 優秀賞
出演歴:
映画『天使たち』ー主演/なる役
Oi-SCALE 『現象グラデーション』
排気口『時に想像しあった人たち』
Prelude『AM2:54』 など
今回、『残光の肌に沈む』という短編映画を作りました。
大きな出来事は起きない、引っ越し前の、ダンボールと少しの物以外はもう何も無い部屋で繰り広げられる男女の会話劇です。
公開は、私事(?)ですが、20歳最後の日、誕生日の前日にしようと思います。(実は11月8日で21歳になります…)
これは20歳の私の恋の話で、その時に残した言葉なので、どこか、なんとなく昨日とは違くなってしまう誕生日の前に皆に見てもらおうと思います。
めちゃめちゃエゴですいません。
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ここまできて急なんですが、タイトルをちょっと格好よくしすぎたかもしれないですね。
残光、とは入り日の名残、日没した後も空に残っているような、弱くなった光のことを言います。
私にとって光、とは、大切な人とか、大切なもの。
自分が暗く、落ち込んだ時でも、その存在が道を照らす光になるもの、というイメージです。
すごく、だからこそ、その光がなくなったり変わったりしても、その存在から受け取った感情や記憶があれば生きていける、それが私にとって残光、の意味です。
でも、ちょっと分かりづらかったかも。
そこから、内容とタイトルについて、少し想像をしてもらえれば、うれしいです。
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またまた、急なんですが、私は天才ではないんですね、才能も別に特別ありません。
よく、そっち側だと思われる事もあるのですが、本当に本当は全くそんなことないんですよ。
だから自分の作品が、面白いか否かってあんまりわかんないです。
でも作った以上、責任は私にあって、ちゃんと皆んなに見てほしい、と思っています。
面白いかはわからないけど、
私の作品には明確に届いてほしい人と、メッセージがあって。
限定的かもしれないけど、そういう人が少しでも救われたら。
私はそれを目指して映画を撮り続けるつもりです。
観てくれた人と繋がって、私は作品を作って行きたいです。
これはとても短い撮影だったし、私がこれから作っていく映画のなかの小さな一本かもしれませんが、それよりも大きな気持ちで、とても大切です。
切なさと、美しさと、やるせなさ苦しさが、15分の中に詰まった作品になったと思います。
私の紡いだ文字を言葉にしてくれた二人に心から感謝します。
少数で助けてくれたスタッフも、本当に本当にありがとうございます。
こうやって人と繋がっていくから、新しいものがまた作れます。
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左上から
ヨシノーブさん、楓也くん、央くん
松林さん、私
遊馬くん、あみちゃん
あと、この脚本を書くきっかけになった人にも、感謝しています。
もう会えなくなってしまったけど、沢山ありがとう。
大切な誰かや、何かが、欠けた時。
それが、その人が、自分の一部であったことに気が付いた時。
その自分を乗り越えて、生きていかなければならないことは、どこか弔いに似ているような気がします。
辛くてもどうしたって息をしなくてはいけない。
どうか、確かに恋をして、それでもそれを失ったことのあるあなたに、届きますように。
ここで、わたしの知らないかもしれないあなたが、この文章を読んでくださる事が、運命で何よりも優しい事実かもしれません。
公開はあと一週間くらいありますが、少し待っていてください。
よろしくお願いします。
【執筆中に聴いていたテーマソング】
backnumber 「風の強い日」
追記
これから、の事なのですが、私はいま大学3年にも関わらず就活をしておりません。
たぶんしばらく就職もしないと思います。
なので、その間はできるだけ短編でも中編でも映画を撮って公開していこうと思っております。
作る練習として、結構なハイペースで、YouTubeのアカウントに作ったものをあげていこうと思うので(詳しいnoteはこちらです)、もし良ければ、これからも見守ってくださると嬉しいです。
(過去作も公開しているので、よければそちらもご覧くださあい)
次の脚本もとても良いのが書けたんだ。
待っててね〜。
龍村仁美 より
X , Instagram : @hitomitatsumura