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追悼 ベニシア・スタンリー・スミスさん

何気なくネットニュースを見ていたら、訃報が目に入りました。

Eテレで放送されていた「猫のしっぽ カエルの手」のベニシア・スタンリー・スミスさんが先月の夏至の日に亡くなったと言うのです。

ベニシアさんはイギリスの貴族出身でしたが、そこでの生活を離れ日本の京都大原で暮らしていました。

日本昔話の舞台のような大原に建つ築100年の古民家、その家の中は和風と洋風が見事に調和した素敵な空間で、庭もハーブ研究家のベニシアさんが一から作った素晴らしいものでした。

それを見てハートを鷲掴みにされました😍

さらにベニシアさんの料理、庭のハーブを使ったハーブレシピ、イラスト、エッセイ…と彼女が作るものは素朴で華やかで私の真理と近く、番組を毎回楽しみにしていました。
また、川上ミネさんの音楽がベニシアさんの世界観にピッタリで美しくてうっとりします。
ほとんど全部観たと思います。
DVDも買ったし、映画も行きました。
大原にも旅行しました。
(朝市でばったり会ったらどうしよう、とドキドキしましたが会えませんでした😂)

今はよく見かけるライフスタイルブイログの走りでもあったと思います。

由緒正しい家柄の出身で、私ならそこに不満を感じても文句を言いながら暮らしていくかもしれません。

築100年の古民家に住んでも、私なら「古くて嫌だな〜。新しい家ならもっと気持ち良く過ごせるのに。」と思うかもしれません。

自分の心の声に嘘をつかず、自分の理想とする世界を作っていった人生。
とても尊敬しています。

放送当時私は狭いマンションのリビングで一人仕事をして、慣れない子育ても始まり孤独を感じていた頃、お気に入りの世界は自分で作っていく事を教えてくれました。
その後、そのリビングからピカピカにし、お気に入りの空間にしました。

スペシャル番組で、晩年は目の病気を患い庭仕事も手の感触で行なっていたベニシアさん。

私の知っているベニシアさんは、元気な頃のテレビに映っていたほんの一部かもしれません。

そのせいか、私の中のベニシアさんは、まだあの家で、あの庭で生活してるイメージのままなのです。

私はただの一視聴者ですが、強い感謝の気持ちでいっぱいです。

ベニシアさん、ありがとうございました✨

I loved everything you created.

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