第12席 言葉の話
随分と寒さが厳しい日が続きますね。
こんな時期に外に出ると、手が冷たくかじかんでしまいます。
そんな時には、手に息を「は~っ」と吹きかけて温める。
なんとも冬らしいワンシーンですよね。
そう言えば、息を「は~っ」と吹くと温かくて、「ふーっ」と吹くと冷たいのは、巻き込む空気の量の違いから起こることらしいですね。
人間は36.5℃も体温がありますから、元々その吐く息も温かいのですが、「ふーっ」と吐くと、周りの空気も一緒に巻き込んで進むので、温かい息が冷めてしまう。
逆に、「は~っ」と吹いた時にはほとんど周りの空気は巻き込みませんから、冷めずに温かいまま手に届く、ということらしいです。
吹く息も、その加減一つで、温かくも冷たくもなるんですね。
でもそれって、言葉も同じだと思います。
言葉も私たちの心の加減一つで、暖かい言葉をかけることも、冷たい言葉をかけることもできます。
この言葉の加減が、実はとても大切なんです。
人を傷付けるような言葉は慎んで、人を喜ばせるような言葉をかける。
そんな心掛けをすることこそ、人間関係が上手くいく秘訣です。
そうすれば、家族も、友達も、職場も、どんな人間関係でも、仲睦まじく治まってくるのです。