#21 2023夏 0泊3日弾丸ドライブ 北海道発→青森・白神山地行き。 ①函館〜青森は津軽海峡フェリーでまず仮眠
2023年の夏。
パートナーの「白神山地に行ってみたい。」のひとことで
0泊3日の弾丸ツアーに行くことになった。
「0泊」と謳うのは、宿を取らないからだ。
道南居住の一部地域の人を除いて、
北海道民にとって津軽海峡を越えるのは
自分のテリトリーから外に出ることを意味する。
パスポートこそいらないが、
海を越えるという意味では海外なのだ。
それを、
ちょっとそこまでドライブに行くかのような気分で
宿も取らずに気軽に出かけてみることにした。
函館発22時台の津軽海峡フェリーで青森に渡る。
乗船してすぐに、寝床を確保。
雑魚寝のスタンダード船室なのだけど、
小学生が同行しているので、ファミリールームを使うことにした。
ただ、うちの小学生は背が高いので、一見すると小学生には見えない。
なんでファミリールームに…と同室になった人に思われたらどうしようと思っていたら、わたしたちよりも一世代上のご夫婦が場所を確保にやってきた。
わたしは、小さい赤ちゃん連れとか来ないかな、ぐらいに考えていたので、
ちょっと当てが外れたような気分に正直なった。
まぁ、混雑しているわけでもなし、
わざわざ細かいことを指摘するよりも、そのまま静かな旅である方を選ぶことにした。
ちょうど、夏の中体連かインターハイが北海道・東北あたりで行われる年だったようで、相撲部員の子達がおなじ便に乗船していた。夜のフェリーに部活の友だち同士で乗船していたらそれは興奮ものでしょう、と思っていたのだけれど、
時間のせいもあるのか、とても船内は静かだった。
ちょっと船内を巡って、短時間だけオープンしている売店と自動販売機を確認。
とりあえず、飲み物を買って窓側の席に座り、出港の様子を見届ける。
青森着は午前2時ごろの予定なので、このタイミングで眠りに着けば4時間弱、仮眠をとることができる。
船を降りたら、真夜中の八甲田山越えが待っている。
ここで少しでも寝ておきたいところだが、
なんせ久しぶりのフェリー、気持ちが昂ってなかなか寝付けない。
フェリー乗り場まで来るだけでも、北海道内を結構な距離と時間、移動してきているので、疲れて眠くなるのでは、と考えていたけれど甘かった。
目を閉じて、少しでもリラックスできる姿勢を探す。
フェリーのエンジン音と微かな揺れの中
深い眠りの底に沈もうとする寸前のところを
船内放送で起こされた。
次回、青森上陸。