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植田仁の熱血キャリアのための読書術 個性を捨てろ!型にはまれ! 

植田仁です。人と人を繋ぐ熱血経営者として日々精進しています。
読書は自分自身のキャリア形成に役立ちましたし、起業においても方向性の確認になりました。



個性を捨てろ!型にはまれ! – 三田紀房氏の教えをどう活かすか

今回は、三田紀房氏の著書『個性を捨てろ!型にはまれ!』を読んで学んだことを分かち合いたいと思います。
三田氏は、漫画『ドラゴン桜』や『インベスターZ』で知られる方ですが、ビジネスや教育に関して鋭い視点を持つ作家でもあります。この本を読んで、私自身の経験と照らし合わせながら多くの学びを得ました。

「型にはまること」の本当の意味

本書のタイトルからは、一見「個性を否定し、画一的な生き方を勧める」ように聞こえます。しかし、読み進めるとその意図がまったく違うことがわかります。三田氏が言いたいのは、「型を徹底的に身につけることで、自分の本当の強みや個性が活きるようになる」ということ。これは、スポーツや芸術の世界でよく言われる「基礎練習を疎かにせず、型を完璧にすることが最速の上達法」という考え方に通じます。

私自身もビジネスを始めた頃、まずは型を徹底的に学びました。営業の仕方、プレゼンの作法、人との交渉術など、一見すると型にはまり、面白みのない方法に見えることでも、忠実に実行してみると結果がついてくるんです。三田氏の言葉は、この経験を再確認させてくれました。

型を作ることで自由が生まれる

三田氏の主張で特に印象的だったのは、「型にはまることで、逆に自由が手に入る」という部分です。一見矛盾しているようですが、この言葉の本質は「基礎が確立されると応用が効くようになる」ということです。

たとえば、料理の世界では、基本的な調理法や味付けの型を身につけることで、そこから自分なりのアレンジが生まれます。同じように、私が事業を運営する際も、マーケティングやマネジメントの型を学ぶことで、それらを土台にして自分なりのアイデアを盛り込むことができるようになりました。型があるからこそ、自由が活きる。これは、どの分野でも共通する成功の原則だと感じました。

個性は「磨かれた型の中で光る」

本書では、「個性を捨てる」という言葉が繰り返し登場しますが、これは「自分を否定しろ」という意味ではありません。むしろ、自分らしさや個性を磨くためには、まず基礎を固めることが重要であると強調されています。三田氏は、基礎を軽視して自由奔放に振る舞うだけでは、人に響く本当の個性にはならないと説いています。

私も多くビジネスパートナーと接してきましたが、本当に力のある人は、基礎がしっかりしている人ばかりです。たとえば、どんなにユニークなアイデアを持っている人でも、時間管理やチームワークといった基本的なスキルが欠けていると、結局そのアイデアは形にならないことが多いです。本書を読んで、改めて「型を身につけることが個性を活かす鍵になる」という考えに納得しました。

「地味な努力」の重要性

三田氏のメッセージには、「地味な努力を積み重ねることの重要性」も含まれています。現代はSNSなどで目立つ成功例や派手なライフスタイルが強調されがちですが、その裏には必ず地道な基礎作りがあるはずです。しかし、多くの人はその過程を見ずに、結果だけを求めてしまいがちです。

私自身も、新規事業を始めるときには地道なリサーチや準備を徹底します。初めのうちは結果が見えないため、どうしても焦りや不安を感じることがありますが、基礎を怠らずに続けることで、後々その努力が報われる瞬間が必ず訪れます。本書を読んで、その大切さを改めて感じました。

自分の成長に向き合う

最後に、本書は「型を作る」という行動を通じて、自分自身の成長に向き合う大切さを教えてくれます。短期間で成果を求めるのではなく、長期的な視点で努力を積み重ねることで、より深い成長が得られるのです。

私が印象に残ったのは、三田氏が「型にはまることを恐れず、むしろ楽しむべきだ」と語っていた部分です。何事も、最初は苦しいと感じるものですが、それを乗り越えることで見えてくる景色が必ずあります。

まとめ

『個性を捨てろ!型にはまれ!』は、現代社会で「自由」や「個性」が過剰に求められる中で、あえて「型」を重視するという逆説的なアプローチを提案する一冊です。型を身につけることが、実は本当の自由や個性を活かすための近道であるというメッセージは、多くのビジネスパーソンや学生にとって大きな気づきになるでしょう。

私自身も、本書を読んで「基礎を徹底する」というシンプルな行動の重要性を再認識しました。そして、それを日々の仕事や生活の中で実践することで、自分の可能性をさらに広げていきたいと思います。皆さんも、ぜひこの本を手に取り、自分自身の型作りに挑戦してみてください。

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