僕が僕だったらいいのに
世界が滅んでも、きっと僕はあの信号が変わるのを待つ。
僕は昔から親友と呼べる人がいなかった。僕が仲良くしている友人には、僕以上に仲の良い友達が必ずいた。誰にも選ばれないのは今迄の人生が証明している。
そんな僕が誰かにとっての唯一人になれるはずがないと思った。
彼女との出会いは大学のサークルだった。
僕が顔を見ると、彼女はいつも前髪をいじった。左目だけが一重なのを気にして、前髪で隠そうとする。僕は気にならなかったが、自分がどう思うかが大切だと言っていた。それでも二重にするの