見出し画像

私がお弁当アカウントをやる理由

私はInstagramで@kopandiaryというアカウントで、毎日息子に作っているお弁当を投稿しています。
自己紹介がてら、私がお弁当アカウントをやっている理由を説明したいと思います。

私の料理観

私は料理が得意だとは思っておらず、人生で料理が好きな時期というのも全くなく、やらなくてよければやらなくていいというスタンスです。

よく、

「バランスの良いお弁当を手抜きせず作っていて偉いね!母の愛だね!」
「揚げ物を朝からするなんて、愛だね!」

という褒められ方をすることがあるのですが、「子どものため」というのは私にとって第一義ではありません。
(では何が第一義かというのは後述します。)


また、親から子への食の部分で見出せる愛情は、

栄養のある食事を「与えること」

だと思っているので、それを「自分が考えて作るか」は関係ないと思います。

「与えること」と「自分で考えて作ること」

栄養のある食事を「与えること」と「自分で考えて作ること」は切り離して考えるべきだな

と常々思っていたので、日本で子育てをしている時、特に夫がマニラに単身赴任している間は、便利なサービスを積極的に活用していました。

具体的には、栄養士さんが考えてくれたレシピのカット野菜を送ってくれるサービス(火を通して、自分の手持ちの調味料で味付けは行うがメニューは考えなくてよい)や、栄養士さん監修のお惣菜を1週間分送ってくれるサービスです。

ただ、私のこの切り離した考え方は特殊なのか、特に年配の女性には理解されないようで、ある方に「毎日手抜きね」と言われたことがあります。

「手抜き」とは

これに対して、私は大きな違和感を覚えました。

「手抜き」という言葉に、愛情不足や母としての至らなさの含みを感じたからです。

私は栄養のある食事を与えているし、食事を自分で ”考えて” 作る時間が削れたことで子どもたちと公園でギリギリまで遊んで帰ることができていました。

帰り道に「ままーきょうのごはんなに?」と聞かれて、「なんだろーね!楽しみだね!」と答えたりしながら、子どもとの時間と自分の笑顔を大事にしていたわけです。

そんな中での「手抜きね」には、大きな違和感と、私の認識とのギャップを感じ、今も忘れない一言ではあるのですが(根に持ってる)、

私の生活について深掘りして考えていない人が言うことなんて気にしないタイプなのと、コロナもあいまってスーパーに行きづらくなったので、長い期間利用していました。

結果的に、この時期にプロのレシピにたくさん触れることができたことで、
「この食材はこれに合いそうだな」
「この味付けなら美味しく食べられそうだな」
という感覚が身についた気がしています。

異国にいる今、よくわからない野菜や魚を調理する際も、この時の知識が役立っていると感じます。

現在の料理へのスタンス

現在は、土日に夫が子どもたちを見てくれたり、子どもたちもある程度自分たちで遊ぶようになってきたので、料理の時間を取ることができています。

また、「みんなのため」という大義名分があるので、料理している時間は料理を優先して1人になれる気がして(近くに子どもがいても心理的に集中できるという意味で)、積極的に料理をしたいと思うようになりました。

とはいえ、難しいものや時間がかかるものは作らないですし、凝った料理をするわけでもなく、お弁当を見ていただければわかる通りワンパターンなので、

「いつも同じおかずだよね」
「ワンパターンで子どもがかわいそう」

などともし言われたとしても、「本当にその通りだと思う!」と共感するくらい、料理は得意ではないです😂

映えるお弁当を作る第一義

冒頭で、彩りの良いお弁当を作ることは、「子どものため」が第一義ではない、と書きましたが、では第一義は何かというと、私の自己満足と自己顕示欲です。

こういうことをSNSで恥ずかしげもなくはっきり言うのはどうかと思いますよね。私もそう思います。

もちろん、結果的に子どもの栄養バランスや食育には良いと思いますが、彩りよく作って写真に撮ってアップしているのは、完全に私の自己満足です。

達成感のない毎日の中に、「作り切った」という達成感を、お弁当とインスタに見出している、ただそれだけのことです。

それが他己満足、つまり息子の栄養に繋がっているだけです。

(まるで、「自己満足が ”たまたま” 他己満足に繋がっただけです」というように書いていますが、

無意識的に、敢えて他己満足に繋がる分野に、自己満足を見出している

のだと思います。これがまさに自己顕示欲なので、我ながらいやらしいなと思います。)

自己満足を他己満足に

主婦、特に駐在帯同生活だと、生活の中に達成感がありません。

その中でお弁当は、毎日やらなければならないことではあるけれど、クオリティをどこまで上げるか(映えだけの話ですが)を追求しやすい分野だと思います。

毎日お弁当という箱の中を、時間が限られている中で完成させることが、自分のクリエイティブな欲を満たしてくれています。

そんなわけで、本当にただの自己満足なのですが、どうせ毎日アップするなら、息子の栄養だけでなく、もっと周りの人の役に立った方がいいなと思い、マニラの情報もまとめています。

最近では、アンケートを楽しみにしてくださったり、アンケートに積極的に協力してくださる方も増えて、大変ありがたいです。

異国で駐在妻をしていると、たとえその後友達にならなくても、目の前の困った人を助けるという優しさの連鎖を感じます。

インスタのアカウントを通して、生活の質をみんなで上げていければ嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!

ayumi
サポートは育児本研究に使わせていただきます!

この記事が参加している募集