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成功しても失敗しても人生は続く...。 『おしまい図鑑: すごい人は最期にどう生きたか?』
ひとひら books『見つけよう!現実にひそむ無数の物語』フェアの選書本を紹介していきます!
まずは書籍情報を
すごい人の「おしまい」から考える、自分らしい生き方
生きる力が湧いてくる、子どもから大人まで、みんなのための新しい人生の教科書
ふりがなつきで、10代から読める!
やりたいことがない…
やる気が出ない…
迷いがある……
そんな人におすすめです。
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店主のおすすめポイント
どんな偉人でも最期は必ず訪れる。どんなに大きな成功を収めても、人生はその先も続いていきます。
この本は、”おしまい”を通して偉業を知るだけでは掴めない偉人の人となりについて垣間見ることが出来ます。”おしまい”を知ることで歴史に残る人物に共感するか、「やっぱり違うな」と憧れるかは自分次第。
この本で紹介された30人の中から、私が印象に残ったのは次の3人です。
一人目はあの2025年遂に完成予定のサグラダ・ファミリアの建築家、アントニ・ガウディ。31歳でこの巨大建築を担い始め、40年以上取り組んだという彼があんな最期を迎えていたとは…。
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二人目は江戸時代に日本地図を作り上げた伊能忠敬のエピソード。動力のない時代に全国を人力で測量した不屈の功績は広く知られていますが、本書に書かれているのは彼と弟子との胸が熱くなる逸話です。
三人目は道民として身近な榎本武揚、彼の生涯もなかなか興味深かったです。激動の幕末で死を前にしながらも信念と好奇心を持ち続け、明治政府でも大活躍した生き様は尊敬せざるを得ません。
獄中でも学ぶことをやめず、端唄や都々逸といった芸を服役仲間から習って習得するとかすごいバイタリティ。
全体を通してコミカルなイラストと短くまとめられたエピソードで読みやすく構成されており、隙間時間を楽しむのにも最適な一冊です。