そうだ コピー作ろう【WritoneCM企画①】
思えば、私が「小説家」より強く長く惹かれていたものは「コピーライター」という職業でした。
映像の記憶はおぼろげでも、印象的な言葉や音が耳に残っているCMが多くて、それが楽しかったから。理由なんてそんなものです。
でも、憧れていたわりに「脚本」というものを意識して書いたことはなかったので、お仕事募集を始めた今がチャンス! とばかりにCMを作ってみることにしました。
PR題材は、お馴染み「Writone(ライトーン)」で!
概要はいいから聴かせてよ!
という方は『形にしてみた』からどうぞ。
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【 最終更新 2021.04.21 】
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1. CMのタイプと尺から決めようか
単にCMと聞くと動画広告タイプを想像してしまうのですが、せっかくならWritoneにも投稿・聴取できるようにしたい。ということで、映像なしの音声広告タイプを迷わず選択。
ラジオっ子でなくテレビっ子だったので、動画広告の代表格「テレビCM」の尺が基本15秒で、たまに30秒や60秒尺があることは幼少期のヒマつぶしで知ってましたが、じゃあ「ラジオCM」はどうなのか?
Wikipediaの『コマーシャルメッセージ』によると、10秒ベースで20秒、40秒尺があるそうな。
タイムCM(いわゆる〝提供〟)とスポットCMに大別されることもまぁ分かったけど、今回は必要ない知識かな。前者が尺長めってことくらい覚えておけばよさそう。
変則で5秒というのもあるらしく、それはもうジングルとかタイトルコールとか企業ロゴ音声(?)じゃあ……と思ったものの、キャッチコピーのフレーズ部分がだいたい5秒だったので採用!
本CMのほうは、そのキャッチを含めてラジオのスポットサイズ(20秒)で脚本を作ることに。
2. どんなCMにしたいか考える
用途を想定しないとテーマが決まらない。届けたい相手(ペルソナだったかな?)を想像しないと言葉を探せない。
というわけで、まずは「用途」から。
TOPページにリンクを貼られることは今日まで結局ありませんでしたが、2019年9月2日に公表されたWritone公認YouTubeチャンネルにて、アイキャッチなりジングルなりとして使うイメージがまず湧きまして。
COVID-19で外出自粛が続く今だと、ツイキャス・LisPon・SPOONなどのLIVE配信可能なアプリや、動画配信サイトでの朗読公開が活発なので、Writoneライター作品を借りることもあるかと思います。そういったものにも気軽に使ってもらえたらいいのかなと。
忘れないでほしいのは、Writone公開作の多くは「Writone上での音声化を前提に投稿されている」ことです。朗読配信OKといった主旨の記載がなければ、ライターさんから使用許可をもらってくださいね。
著作権違反なく、楽しく乗り切りましょう!
理想を言えば、公式さんに活用してもらいたいですね。オフィスのある福岡県内限定だとしても、CMを流すならぜひに。
さて、次に考えるは「ペルソナ」。
私が誰に届けたいかといえば、〝未来の〟リスナー・ライター・アクターの3者全てです。どうしても1つに絞れと言われれば、入口になるだろう「リスナー」でしょうか。
チャット小説機能の実装告知が出たあたりから新規ユーザーの増加を感じているのですが、それはおそらくクリエイター側。リスナーも同じだけ増えてくれないと、供給過多で作る側がエタります。
「エタる」というのは、「(創作する)気持ちが萎える、やる気がしぼむ」ことの俗語です。
どの投稿サイトでもこれは同じで、登録ユーザー数が多くてもアクティブユーザーが少なきゃ過疎っているも同然。それでは意味がないのです。
退屈している子どもに創作童話を聴かせたいとか、手仕事(布マスク作りとか段ボール工作とか色々ですよ)の間に聴きたいとか。幸か不幸か需要の高まっている時期なわけですし、ピンチをチャンスに変えて みんながハッピー を目指しましょ。
ところで「テーマ」はというと。
用途とペルソナを意識したことで自然と浮かんできたのは『ライトーンの存在をまず知ってもらう』ことに尽きますね。
印象に残れば、調べるキッカケになれるはずです。
3. さっそく5秒コピーを形にしてみた!
Twitterにてゆるーく募集しましたら、男声3名にお手伝いいただける運びになりまして、実際に読んでいただきました。
文章は同じですが、三者三様の味わいあるものに仕上がってますので、どうぞ聴いてみてください。
箱男さん、改さん、はったいこさん
ご協力ありがとうございました!
いかがでしょう? 脚本内容は五七五の17音にしたのでリズムも良く、シンプルにまとまったと我ながら思ってます。
順番は前後してしまいましたが、キャッチコピーを文字で書いたものがコチラです。
耳で読む。声で届ける。〈ライトーン〉
字面だと何やら謎のダサさで胸いっぱいになってしまうのですが、短文の中にもライトーンの本質は詰めこめたと自負しております。エッヘン。
ちなみに、一番の難関は「ライトーン」の発音でした。公式さんは以前「好きに読んでいいよ」とおっしゃってましたが、某服飾メーカーに聞こえては困るので、こだわらせていただいてます。
ところで、どうして男声ver. しかないのか?
単にたまたまです。声をかけてくださったのがこのお三方だっただけで、イイネ反応をたよりに私が声をかけていれば女声ver. もあったはずなのです。
そんな話をしたら「そこに女声がおるやないの」と某二人にツンツンされましたので、不肖ながらワタクシめも録りましたとも。
朗読を始めたり声劇を聴き歩いてみたり。そういうのもごくごく最近で、発音時のニチャア音やブレス音が入らないイヤホンマイクの上手い使い方(距離とか保持する位置とか声量とか)を3日試行錯誤してどうにか良さげにできました。
昔から自分の声が嫌いだったけれど、この録り方なら好きになれそうでよかった。なんて発見もあったので、今後もこれで読んでいこうと思います。
Audacity の使い方も覚えられたし、なんていい企画なんだ…!
4. コピー使用許可のおはなし(2021.04.21更新)
アクターさんからご承諾いただいてコピー音源を配布していましたが、2021年4月20日付けで「音源のDL保存、DL済み音源の使用、脚本使用の一切をお断り」しています。
詳しくは最後の企画noteにて。
なお。許可していた使用条件も、記録として残しておきます。
【音源の使用条件】
・ 改変やトリミングはせず、配信の一部としてそのまま使うこと。(音量調節はOK)
・ 録音配信する場合は「アクター名、ライター名、この記事のURL」を必ず書き添える。
・ 可能であれば、配信の中でもアクター名を紹介すること。(ライター名は省略してかまいません)
・ 使用報告は任意ですが、Twitter宣伝の際「#writoneCM5」を添えてくださるとRT支援などしやすくなります。
【コピーのみの使用条件】
・ 内容の改変はせず、配信の一部として使うこと。
・ 録音配信する場合は「ライター名、この記事のURL」を必ず書き添える。
・ 可能であれば、配信の中でもライター名とこの記事を紹介する。(自作発言していなければ省略してもかまいません)
・ こちらも使用報告は任意ですが、同じくTwitter宣伝の際「#writoneCM5」を添えてくださるとRT支援などしやすくなります。
再度言いますが、現在は「音源のDL保存、DL済み音源の使用、脚本使用の一切をお断り」しています。くれぐれもご注意ください。
5. ところで、Writone公認YouTbeチャンネルって?
公募で選ばれたアクターさんによる広報チャンネルです。2019年10月のサイトリニューアルで大幅に作りが変わってしまったり、最近にかけても細々とアップデートが続いているので、配信回によっては古い情報も混じってしまっていますが…。
担当は、日野あらしさん、八潮さん、ノンさんの3名。リンクは次のとおりです。
八潮さんとノンさんは事情あって辞退済みなのですが、せっかく録ったものですからリンク失礼させていただきました。今さらと言わず今からでも楽しみませんか?
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* おわりに
2020年4月27日に『Writone Works(ライトーン・ワークス)』がオープンしました。ライターとアクターが所属・連携できることを強みに始まった、新しいクラウドソーシングサービスです。
おっかなびっくり、私もクリエイター参加中...!
イヤらしい話、自分自身のアピールももちろん理由の1つですが、冒頭にも書いたとおり、CM脚本を経験しておきたいなぁという想い自体を2018年の春くらいからずっと持っていたのは本当です。
実のところ「ここらでWritoneの応援も兼ねて重い腰をヨイショしよう!」と思い立つまでにだって半年はかかっています。
アクター募集かけたって誰も名乗り出ないだろうとか、何をどうしたら印象的なものが私なんかに書けるんだとか、私が作ったところで誰に届くというんだとか。大体は卑下や自己否定感からですね。
そんなことはさておき。
今回は5秒コピーだけですが、その反応も考慮しつつ、次回は本CMの20秒版をお届けしたいと思います。