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#19)資本主義における勝ちの条件と、隠された次のステージ【私の憲法シリーズ】14錠解説

【ご挨拶】~健康で文化的なちょうどいい生活のために~

はいさい。社畜のシロです。
健康で文化的なちょうどいい生活を送り続けるための知識を発信しています。

数年前に沖縄から上京して、国家公務員の総合職として霞ヶ関で日々奮闘しております。

この「私の憲法シリーズ」は、電車の乗り方を覚えたばかりの新米国家公務員である私が、まぁまぁ激務な社会人生活を、健康で文化的に、かつちょうどよく生き続けるためにまとめた知恵袋になります。

公務員という職業柄もあり、かなり真面目な内容になりますが、出来るだけ面白く、健康で文化的な、ちょうどいい生活の役に立つ記事にしたいと思っています。

数十冊~数百本の書籍、動画、論文等から健康で文化的に生きる知識をギュッとまとめたのが、以下の憲法全文です。

#0私の憲法 全文~健康で文化的なちょうどいい生活のために~


本物の憲法を真似て書いたので、表現がカッチカチすぎて、しかも約1万文字という読みづらいものなってしまいました。

後悔はしていませんっ。

この全文の補足・解説として、#1以降は、1錠ごとに区切って、読みやすい文章にしながら、雑談やたとえ話を交えて投稿しています。

【3章14錠とは】資本主義という自由で残酷な社会のルールについて

「私の憲法」は前文と19錠の処方箋から構成されておりますが、要約すると健康で文化的なちょうどいい生活を営むためには「絆、健康、お金、貢献感」が必要、というものです。

1錠~6錠では共同体(絆)について、7錠~13錠では健康について各条文ごとに、書籍から得た知識やアクションプランを紹介してきました。

(まだご覧になっていない方は、そちらもどうぞ。)

今回の3章のテーマはお金。

健康も文化的でちょうどいい生活も、やはりお金が必要です。

社会人になって気づきました。生きるってめっちゃお金かかる。。

1万円を無限に感じていた小学生時代はもう遠い日の過去。

ここからは資本主義社会の自由で残酷なルールを説明していきます。

正直、資本主義のルールを知らずに社会で生きていくことは、ルールを知らずにサッカーなどのスポーツ大会にでるようなものです。

ルールを知らないと、自分のゴールにボールを入れるよう敵チームに言われて、それに従いオウンゴールをかましまくるという悲劇も起こりえます。

そんなことにならないために、14錠では資本主義社会で生きるなら知るべきルール、勝敗の条件についてご説明します。

資本主義とは最も(?)遠いところで働いてる国家公務員のお前にそんなこと言われたくねぇ!という方もいらっしゃるかと思いますが、ご容赦ください。。

未熟ながらも大学では経済学を学び、資本主義の自由さと、そのあまりの残酷さを知ってしまったが故に、そのルールが暴走しないよう監督できる国の仕事が魅力的に映ったんです。

【要約】資本主義の勝敗の決め方=収入が支出を上回れば勝ち。資産があれば自由。

早速、結論から言います。

資本主義における勝敗の決め方は至ってシンプル。

収入が支出を上回ると、勝ち。

以上です。

サッカーも相手より点数が多ければ勝ちですが、それくらいシンプルですね。

ただゲームの時間は90分ではなく、90年です。

しかし、実は資本主義のルールはやりこみ要素として、勝敗とは切り離された裏のゲームが用意されています。

資産収入が支出を上回ると、自由。

資産という、チートアイテムを使いこなし、資産からの収入が支出を上回る世界。

そこは勝ちも負けもなく、ただただ、自由な世界です。

マリオのスター状態でゲームするような感じでしょうか。

資本主義のゲームのポイントは

①収入を上げる②支出を下げる③資産を手に入れる

この3つだけ。取り組むべき順から言うと

支出を下げて → 収入を上げて → 資産を手に入れる

ぜひ、常に勝ち続けるか、スター状態で生きるための方法について学んで、実践していきましょう。

【補足・解説】①「勝利の条件」と「自由の条件」について知る

現在、約200か国程あるほぼ全ての国が資本主義というルールで動いています。

それが何故かというと、資本主義より優れたルールを人類はまだ知らないからです。

資本主義はざっくり言うと、「お金があればOK」というルールで、お金があれば自由だけど、ないと不自由というシンプルなゲーム構成になっています。

ただ、純粋な資本主義は果てのない競争の世界となり、少数の勝者となった資本家が「俺ツェェェェ」状態になるので、政府が法律や様々な規制、制度によって資本家を縛っています。

資本主義のルールで競争しながらお金を集めてサービスを提供する企業の他、税金で強制的にお金を集めて、非競争的な世界で公共サービスを提供する政府、この両者で役割分担しながら世界は回っています。

この記事では人生をゲームと捉え、資本主義というルールを説明していきますね。

資本主義というルールでは「収入」は自分の決めた点数で、「支出」は敵チームから決められた点数です。

そして、どちらの点数が多いかで勝敗が決まります。

つまり、勝つための条件は以下の通りです。

労働収入>支出 かつ 資産>負債 ・・・ ゲームA

ゲームAでは労働収入(=あなたが働いて稼ぐ収入)が支出を上回り、かつ、負債の総額より資産の総額が大きいときに「勝っている」状態となります。

資産、というのは、現金、もしくは株や債券などの現金に換えられるものや、あなたに利子や配当、家賃収入といった「お金を持ってくる」性質のアイテムです。

負債は借金、ローン、奨学金、リボ払い、保険など様々な呼び方がありますが、あなたの財布からお金を持っていくものは全て負債です。

(家を持っていてもローンを支払っているなら負債、家賃収入があるなら資産、保険なども同様の考え方で整理します)

多くの人が借金という名称だと警戒するので、様々な名称を使い分けてあなたの財布からお金を持っていきます。

偽名を複数使い分けて、情報を抜き取っていくスパイのようです。

持家のように資産のふりをした負債も多いです。

この労働収入が支出を超える状態を「経済的自立」と呼び、これがゲームAのゴールです。

99%の人はゲームAから始まるので、まずはこのゴールを目指すことになります。

他方、要約で先に触れた通り、資本主義はやりこみ要素として、裏ステージが用意されています。

その世界は勝敗とは無関係な世界で、全てが自由、あなた次第。

ゲームの2周目以降のモードです。

その世界に行くためには以下の条件をクリアする必要があります。

資産収入>支出 かつ 資産>負債 ・・・ ゲームB

ゲームAと違うのはただ1つ、収入が労働収入ではなく「資産収入」となっていることです。

労働収入が自分が働いて入ってくるお金であるのに対して、資産収入というのは「資産が働いて入ってくるお金」です。

具体的には、家賃収入、配当金・利子などです。

資産が365日24時間働いてくれるので、寝ていてもお金が入ってくる、という状態。

サッカーだと年中無休で攻撃する疲れの知らないフォワードみたいな存在でうす。

頼もしすぎます。

後ほど説明しますが、この「資産」というアイテムはは資本主義ルールではチート級の能力を持っています。

とにかく、ここでは詳細は省き、資本主義のルールについて、3つのポイントだけ押さえておきましょう。

・収入は自分が決めた点数、支出は敵に決められた点数

・収入>支出が上回っているとき、ゲームに勝っている状態

・資産というチートアイテムを手に入れて、それが生み出す収入が支出を超えると裏ステージに行ける

つまり、資本主義というルールの上で勝つポイントは

①収入を上げる②支出を下げる③資産を手に入れる

この3つだけです。

そして、取り組むべき順で並べると

支出を下げる → 収入を上げる → 資産を手に入れる

になります。

ゲーム的にはまずは防御力を上げて、次に攻撃力を上げて、最後に装備をそろえる、そんな感じです。

【補足・解説】②固定費を上げる行為はサッカーでキーパーを配置しない行為に等しい

詳しいアクションプランは15錠の補足・解説(#20)で書きますので、ここでは資本主義ゲームの特長をまとめていきます。

資本主義ゲームでは、自分の支出は敵の点数になるので、支出を上げる行為は負けに直結します。

負けとはすなわち、不自由を意味します。

支出はその特徴から固定費と変動費の2つに分けることができます。

固定費は毎月おおよそ決まった額をあなたの財布から奪っていくとい特長があります。

家賃や携帯代金、保険など。ローンがある人はそれも固定費です。

変動費は毎月使う金額が定まっていないものです。

食費や交際費といったものが該当します。

この2つのうち、支出を減らす減らす上で重要な役割を果たすのは、固定費の削減です。

家賃が高いところに住んだり、見栄を張って良い車を買ったり、無駄に高い携帯やプランを契約したりする行為は、敵にペナルティキックを与えているようなものです。

つまり、固定費に敏感じゃない人がこのゲームで勝つことは不可能です。

固定費を上げる行為はサッカーで例えると敵にPKを与えて、かつキーパーを配置しない行為に等しいです。

ゴールがら空き、決め放題、負け確定です。

PKは最低限しか与えてはだめです。キーパーは絶対に配置してください。

しかも優れたキーパーを選んで配置する必要があります。

それが固定費の見直し、ということです。

【補足・解説】③支出を下げる行為は収入を上げるより1.5倍効率が良い

経済的自立を目指そうとする場合、まず年収を上げようとしますが、これは効率が悪いです。

なぜかと言うと、税金のせいです。

公務員の私が税金の話をするのはどことなく気が引けるものがありますが、税金について末端の私にはどうしようもできません。ぜひご理解を。

話を戻して、収入が100万円上がっても3割程度税金で差し引かれるので、実際に手元に残るのは約70万円です。

所得の多い人は所得税や社会保険料の割合が高いので手取りは50万円程度にまで減ります。

しかも、収入が増えるということは、働く時間が増えるか、仕事がきつくなるので、自由な時間が減ったり、ストレスが増えます。

つまり、手取りを100万円上げるためにはストレスと200万円分の収入を上げないといけません

一方で、支出を100万円下げると、そのまま100万円支出が下がります

税金というルールのせいで自分のゴールした点数は最大5割差し引かれるという鬼畜ルールがあるのは、補足・解説⑤で少し触れます。

とにかく、まずは支出の削減から取り組んだ方が効率がいいのです。

まずは自分のゴールを固めて、優秀なゴールキーパーを配置(固定費の見直し)しましょう。

【補足・解説】④収入を増やすならキャリアアップより副業

また、収入を上げる場合、労働強度(きつさ)を上げて年収を上げるより、副業が効率がいいようです。

理由は以下の3つ。

①経費がつかえる(要は使えるお金が増える)

②副業には社会保険料がかからない

③確定申告で青色申告すると控除額が増える(要は支払う税金が減る)

副業については公務員は法律で禁止されてますし、何よりそんなことする余裕がない。。(それが狙いか、、!?)

そのため、詳しくないのでここは他の方に譲りますが、誰かの健康で文化的なちょうどいい生活のために役に立ちそうなので少しだけ紹介しました。

労働強度を上げたり、キャリアアップした方が裁量権が増えて仕事が楽しくなる、ということもあると思うので、効率よりも「自分にとってちょうどいい」と感じるラインの問題とも思います。

まだ社会に出荷されたばかりのヒヨコなので、そこはまだよく分かりません。

【補足・解説】⑤資産というチート級バグアイテム

固定費を見直して支出を下げ、収入も上がって常に

労働収入>支出 かつ 資産>負債 ・・・ ゲームA

という勝ちモードに突入すると、お金が余ります

このお金を、生活を豊かにするための消費に回すのもありですが、ここでチートアイテムを紹介します。

もし、勝ち続けているだけでは満足できない人や、自由になって、健康で文化的なちょうどいい生活を手に入れたいんだ!そういう方は「資産」について学びましょう。

はっきり言ってこいつはバランスブレイカーです。

たまにゲームで明らかに他のキャラより強すぎるだろ、というやつがいますが、それです。

名前の通りゲームのバランスをぶち壊すので、ゲームの場合はアップデートの時に補正されます。

しかし、現実世界ではバグに気づくのに時間がかかったり、補正に時間がかかったりします。

端的にその特性を説明すると、「資産」とは自分の代わりに年中無休で働く分身です。

つまり、資産家とは多重影分身が使えるナルトみたいなもんです。

しかし、資産のヤバさの本質は他にあります。

それが何かというと、本体(自分)と分身(資産)がいたとして、その成長速度を比べると、分身の方が本体より成長速度が速いんです。

このヤバさ、分かりますでしょうか。

つまり、資産の多さは分身の多さで、多いだけでも既に有利なのに、増えた分身は本体よりどんどん急速に成長していくわけです。

サッカーであれば、11人という人数制限がありますが、この資本主義というルールでは、好きなだけ選手を出場させていい、というルールです。

こんなゲームで、敵の中には影分身を使えるやつがいて、その分身はゲームが進むごとにやたら強くなっていく、という訳です。

本体だけで闘ってる人がそんな敵に勝てるでしょうか。

無理です。

そう、資本主義は資産を持っている人が圧倒的に有利なクソゲーなのです。

逆に、資産家側に回れば、俺ツエェェェェができます。

本体はベンチでくつろいで、分身たちにゲームはさせて、試合に勝った賞金でさらに分身を手に入れる。

どんどん自分の分身は増え、強くなっていき、もはや使いきれない分身=資産が残る。

このように、一度資産家側に回れば無双モードになるので、ゲームバランスをとるために税金というルールを作りました。

しかし、彼らは時間もお金もありますから、いつもルールの穴をついてくるのです。

何より、この本体より分身が早く強くなるという現象は、みんな薄々感じていました。

ただ、実証されていなかったので、見逃されていたゲームの穴だったんです。

どれくらい見逃されていたのかというと、このゲームの穴に運営が気づいたのは2015年。なんと5年前。

おっそ!おい!運営何してんだ!

という感じですが、トマピケティという経済学者がようやく『21世紀の資本』という本によって、このルールの穴を明らかにしました。

これくらいこのゲームはまだ不完全なんです。

折角なので、ピケティ先生が明らかにした有名な公式をどうぞ。

利益率(r)> 成長率 (g)

資本からの利益率がrで、経済成長率がg。rはgを上回るよ、という、まぁシンプルな式。

これがバグの正体です。

利益率rが分身(資本)の成長速度で、成長率gが本体の成長速度を指し、分身が本体より早く強くなる、ということです。

つまり、このゲームの設計ミスに気付いて、資産を真っ先に作った人は人生イージーモード、ということです。

【要約】資本主義の勝敗の決め方=収入が支出を上回れば勝ち。資産があれば自由。

では要約をもう一度。

資本主義における勝敗の決め方は至ってシンプル。

収入が支出を上回ると、勝ち。

しかし、実は資本主義というゲームはやりこみ要素として、勝敗とは切り離された裏のゲームが用意されています。

資産収入が支出を上回ると、自由。

資産は年中無休で働き続け、自分よりも成長するというチートアイテム。

それらが支出を上回るとき、そこは勝ちも負けもなく、ただただ、自由な世界が広がっています。

資本主義のルールの上で勝つためのポイントは

①収入を上げる②支出を下げる③資産を手に入れる

この3つだけ。取り組むべき順から言うと

支出を下げて → 収入を上げて → 資産を手に入れる

ぜひ、常に勝ち続けるか、勝利の向こう側に興味のある方は15錠で記載するアクションんプランを実践してください。


あなたが人生というゲームでの勝利か、次のステージである自由を手に入れることができますよう、祈念しております。

すべての人が健康で文化的なちょうどいい生活ができますように。

ではでは、また、やーさい。

(参考文献)

1)『お金の大学ー一生お金に困らない5つの力が身につく実践型ガイドブック』両@リベ大学長

2)『21世紀の資本』トマ・ピケティ著

3)『金持ち父さん貧乏父さんーアメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』ロバート・キヨサキ著

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