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#21)私たちが、友達がいて、健康で、お金もあるのに幸せを感じられない理由【私の憲法】16錠解説

【ご挨拶】~健康で文化的なちょうどいい生活のために~

はいさい。社畜官僚のシロです。
健康で文化的なちょうどいい生活を送り続けるための知識を発信しています。

数年前に沖縄から上京して、国家公務員の総合職として霞ヶ関で日々奮闘しております。

この「私の憲法」シリーズは、電車の乗り方を覚えたばかりの新米国家公務員である私が、まぁまぁ激務な社会人生活を、健康で文化的に、かつちょうどよく生き続けるためにまとめた知恵袋になります。

公務員という職業柄もあり、かなり真面目な内容になりますが、出来るだけ面白く、健康で文化的な、ちょうどいい生活の役に立つ記事にしたいと思っています。

数十冊~数百本の書籍、動画、論文等から健康で文化的に生きる知識をギュッとまとめたのが、以下の憲法全文です。

#0私の憲法 全文~健康で文化的なちょうどいい生活のために~

本物の憲法を真似て書いたので、表現がカッチカチすぎて、しかも約1万文字という読みづらいものなってしまいました。

この全文の補足・解説として、#1以降は、1錠ごとに区切って、読みやすい文章にしながら、雑談やたとえ話を交えて投稿しています。

【4章16錠とは】貢献しないと幸せになれない病について

「私の憲法」は要約すると

健康で文化的なちょうどいい生活を営むためには「絆、健康、お金、貢献感」が必要

という内容です。

1章では絆(共同体)、2章では健康、3章ではお金についてまとめてきました。

4章は16錠~18錠で構成されており「貢献」がテーマです。

そして、今回の16錠では、私たちは「他者に貢献しないと幸せになれない」謎の病についてお話したいと思います。

私の好きな漫画に「からくりサーカス」という作品があるのですが、その漫画では

人を笑わせないと発作が止まらない謎の病、ゾナハ病

というのがあるのですが、まさにそんな感じですね。

では「貢献しないと不幸になる病」ついて早速見ていきましょう。

【要約】貢献感がなければ何を手に入れても無駄

それでは要約から

16錠で言いたいことはシンプルでして

自分を幸せにするために、誰かの役に立たなければならない

これだけです。

友達がいても、健康でも、お金があっても、誰かの役にたっているという実感がなければ幸せになれないんです。

厳しく言うと、自分が幸せを感じていないのは、誰の役にも立っていないからです。

本当は役に立っているけど、実感できていないことがほとんどなので、安心してください。(自分に言い聞かせています)

「誰かの役に立つために、私は何ができるのか」

幸せはこの考え方から始まります。

【補足・解説】①貢献による幸福は死への恐怖の対義語

生き物は必ず、死にます。

人も同様です。

寿命は科学の発達で伸びていますが、それでもいつかは死にます。

そして、私たちは本能的に死に対して恐怖感を感じるようプログラムされています。

それは純粋に、死を怖がり、生きようとした者だけが生き延びることができた過酷な世界「だった」からです。

「いつ死んでもいい!死なんか怖くない!」こういうタイプは真っ先に死んでいきました。

この考え方で成功できるのは戦争が減り、食料は増え、社会的な制度が整ってきた、死ぬ可能性の低い現代だからこそです。

たまーにTwitterで「死にたい。。ぴえん」とかつぶやいている人がいますが現代を象徴するものだな~と感じます。

現代は、死にたいと思っても死ねないほど、生きられる世界なのです。

100年前、人類の平均寿命は30~40歳でした。

今では約80歳にまで延びています。しかも、まだ延び続けています。

ここまで寿命が延びたのは、死から逃れたいとする強い本能なのでしょう。

ニコ・ロビンの「生ぎたい!」という叫びは本能レベルで共感してしまいますよね。

生きたがる私たちの本能が与えたのものは死への恐怖だけではありません。

死に対するものは恐怖感や嫌悪感で遠ざけましたが、逆に死を遠ざけるものには幸福や喜びという感情で反応するようにプログラムされてきました。

では、死を遠ざけることに最も効果的な私たちの行動や考え方はなんだったのか。

それが「他者へ貢献する」ことです。

『最高の体調』という本の言葉を引用しますが

「自分の行動が他者に良い影響を与えていると実感できたときほど、私たちの幸福感は高まりやすくなります。」

これは、ミシガン州立大学が20万人ものデータを用い、人の幸福を決める価値観について導きだした研究によって明らかになりました。

死に対して恐怖を感じるほど、私たちは他者への貢献に喜びを感じます

これは200万年~300万年かけて私たちの遺伝子に深く刻まれたプログラムです。

わざわざこの遺伝子を改変する必要はありません。

そんなことするよりも、目の前にいる人に親切なことをする方が圧倒的に簡単です。

今までの時代は死を怖がって、寿命を延ばす事にフォーカスしてきました。

私たちの世代で、生を満喫するため、誰かに貢献することにフォーカスした時代にしていきましょう。

【補足・解説】②貢献し重要になり、生き残る

なぜ他者への貢献が死を遠ざけるのか。

それは単純に、私たちが1人では生きていけない生き物だからです。

ずっと昔から共同体で生活し、協同で狩りや農業を行い、争いも全てチームでやってきました

1人で闘うのは一騎打ちを好む武士と、タイマンを張りたがる古風なヤンキーくらいで、今では前者は滅び、後者は絶滅危惧種です。

協力しないと生き残れません。

チームの方が強力なんです。

すみません、駄洒落です。でも、真実です。

現代においても、私たちは1人では大したことは出来ません

でも協力して作業を行えば、ミシンが使えなくてもお洒落な服が手に入ります。

農業の知識がなくても、世界中の食材を日本で食べることができます。

自分で犬小屋すら作れなくても、地震が起きても倒れない30階建てのマンションに住めます。

果ては、鉄の塊で空を移動し、電波とかネットとかよく分かっていなくても世界中の人と情報を交換できます。

私たちの衣食住、生活は、誰かに支えられています。

1人では衣食住すらすぐに困りますが、協力すると何でもできそうな勢いです。

だから、共同体の中で生きることが、死を遠ざけるために最も効果的です。

さらに、共同体の中で重要な人物として扱われると、よりその生存確率が上がります。

戦争でリーダーは最後尾に位置しています。最重要人物は最も安全なところに配置されるのです。

人が危険をとっさに回避しようとしたときに、頭を手で守る行為も、最も重要な頭を手を犠牲にしてでも守ろうとするからです。

共同体の中で生きることが必須で、共同体の中でも重要な人物程生存率が高い。

つまり、共同体の中で重要な人物になることが、生存する確率を上げるのです。

だから、人は自分が重要な人物と思われている、と感じた時に死から遠ざかり、強い幸福感を感じるようになっているのです。

これこそ、貢献感と幸福の関係です。

【補足・解説】③人に嫌われる恐怖は死への恐怖と同義

重要な人物になることは生き残るために必要なことでしたから、他者への貢献感を感じると私たちは大きな喜びを感じます。

これは、うまく活用して幸せになりましょう。

しかし、反作用として、私たちは誰かに嫌われることを極端に恐れます

共同体からの排除はほぼ死を意味する時代が続いたからです。

これは1章5錠解説(5錠の補足・解説はこちら)でも

「昔は生活する場所や職業を簡単に変えることができなかったので、周囲に嫌われた人は生き残ることができなかった説」

としてお話しました。

他者へ貢献することは生き残る確率を「上げる」ものです。

一方で、人類が誕生してから長い期間、他人から嫌われる=共同体から排除されることは「ほぼ死」を意味していたので

他人から嫌われたくない > 誰かに貢献しようとする

という図式になってしまいます。

そのため、私たちはまず嫌われないようにしてから、誰かに貢献しようとしするのです。

これは本能的なものですが、昔と違って現代は共同体を自分の意思で変えることができるようになりました。

なので、知性で

誰かに貢献しようとする > 他人から嫌われたくない

に式を変換できると、幸福度が増します。

積極的に貢献しようとする意識へのシフト。

これが生を満喫するため、誰かに貢献することにフォーカスした時代の人間です。

【再要約】貢献感さえあれば、幸せは約束されている

つらつらと長文を書いてしまいましたが、要約に入ります。

16錠で言いたいことはシンプル。

自分を幸せにするために、誰かの役に立たなければならない

これだけでした。

友達がいても、健康でも、お金があっても、誰かの役になっているという実感がなければ幸せになれないんです。

厳しく言うと、自分が幸せを感じていないのは、誰の役にも立っていないからです。

本当は役に立っているけど、実感できていないことがほとんどなので、安心してください。(改めて自分に言い聞かせています)

「誰かの役に立つために、私は何ができるのか」

幸せの一歩はこの考え方から。

このnoteで出会った縁です。一緒に、始めましょう。

次回の記事は17錠の補足解説です。
貢献という定数を用いて、無価値な人間はいない、ということを証明してみせます。

ぜひ、引き続きお付き合いください。

この記事を読んだあなたが、貢献感を手に入れ、幸福に満ちた人生を生きられるよう祈念しております。

すべての人が健康で文化的なちょうどいい生活ができますように。

ではでは、また、やーさい。

(参考文献)

1)『100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み出した最高の体調』 鈴木祐 著

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