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#22)自分に価値があることを証明したった【私の憲法】17錠解説

【ご挨拶】~健康で文化的なちょうどいい生活のために~


はいさい。社畜官僚のシロです。
健康で文化的なちょうどいい生活を送り続けるための知識を発信しています。

数年前に沖縄から上京して、国家公務員の総合職として霞ヶ関で日々奮闘しております。

この「私の憲法」シリーズは、電車の乗り方を覚えたばかりの新米国家公務員である私が、まぁまぁ激務な社会人生活を、健康で文化的に、かつちょうどよく生き続けるためにまとめた知恵袋になります。

公務員という職業柄もあり、かなり真面目な内容になりますが、出来るだけ面白く、健康で文化的な、ちょうどいい生活の役に立つ記事にしたいと思っています。

数十冊~数百本の書籍、動画、論文等から健康で文化的に生きる知識をギュッとまとめたのが、以下の憲法全文です。

#0私の憲法 全文~健康で文化的なちょうどいい生活のために~


本物の憲法を真似て書いたので、表現がカッチカチすぎて、しかも約1万文字という読みづらいものなってしまいました。

この全文の補足・解説として、#1以降は、1錠ごとに区切って、読みやすい文章にしながら、雑談やたとえ話を交えて投稿しています。

【4章17錠とは】自分に価値があることは証明できる


「私の憲法」は要約すると

健康で文化的なちょうどいい生活を営むためには「絆、健康、お金、貢献感」が必要

という内容です。

1章では絆(共同体)、2章では健康、3章ではお金についてまとめてきました。

4章は16錠~18錠で構成されており「貢献」がテーマです。

今回の17錠では、貢献という定数を用いて、すべての人に価値がある、ということを証明してみます。

【要約】無力な人ほどダイヤモンド

それでは要約から

17錠で言いたいことは

無力でいい。無力だからこそ、価値がある。

価値のある人は「相手を重要と思わせる能力」が高い

ということです。

それは以下の式で表すことできます。

自分の価値=①自分で感じた貢献感 + ②他者に与えた貢献感

①自貢献感 = 能力 × 行動力 × 貢献感度 ≧ 0

②他貢献感 = 他者の能力 × 相手を重要と思わせる能力 ≧ 0

能力と行動力がある人は①の値が大きくなる。

他方、自分の能力が不足するほど、必要とする他者の能力が大きな値をとるため、無力な人ほど②の値が大きくなる

自分の価値は①と②の和で表されるため、どんなに能力や行動力がなくても相手を重要と思わせる能力が0の値をとらなければ、自分には価値があることが証明できる。

【補足・解説】①食べ物、睡眠時間、魅力的な異性、どれよりも希少になった「誰かに貢献している感覚」

私たち人間が生きる上で必要とされる三大欲求と呼ばれるものがあります。

これは有名ですね。食欲、睡眠欲、性欲です。

この3つは非常に分かりやすい欲求なので、専門家でない一般の会話でも登場したりします。

しかし、人が生きるために必要なものは上記の3つだけではありません。

見逃されている生存に必要な欲求が「他者に貢献している感覚」、つまりは貢献感です。

現代では、この貢献感が非常に不足しています。

私は大きな要因として、次の2つがあると考えています。

1.生きることより死ぬことの方が稀になり、物質的にも満たされてきたので、誰かの不足を満たすための条件が高度化している。

2.1人1人が高度な商品やサービスを作る「一部」になってしまったことで、商品やサービスに対するフィードバックが無くなってしまった

1について、象徴的だったのが、貧困と食品ロスに関わる問題についてです。

文字通り捨てるほどある食品を、食べ物が困っている人に届けるという素晴らしい活動があるのですが、利用者やその周囲から批判もありました。

なぜか。

「貧しいからって米だけを食べる訳じゃない。肉や野菜が食べたい。」

今食べないと死ぬ、というケースは非常に少ないため、利用者が求めているのは、単なる食べ物ではありません

栄養価の高い食品や、美味しい食品、食べる楽しみを提供してくれる食品なのです。

あくまで1例ですが、私たちの不足は高度化していることは実感としてあるのではないでしょうか。

2つめの、商品やサービスに対するフィードバックが無くなってしまったという現象も皆さんよく分かるかと思います。

所謂、社会の歯車になった。という感覚です。

歯車はその場で一所懸命回り続けますが、何を動かしているのか、自分が何の役に立っているのか知ることはできません

農家も誰が食べるかどころか、どんな商品になっているのか知らなかったりします。

服を売る店員さんも誰が服を作ったのか分かりません。

頑張って資料を作成しているサラリーマンも、その資料が何の役に立つのかよく分からないまま作成していることもあるでしょう。

資本主義社会は物質的には大量の商品を供給できました。

しかし、「誰かに貢献しているという感覚」の供給に関しては、非常に下手くそなシステムです。

市場経済では、需要に対して供給が少ないと、希少となり、価格が上がるとされています。

希少なものを提供できる人はいつでも市場に求められています。

資本主義経済で、あらゆる商品やサービスを、多くの人が利用できるようになった今、最も希少となった商品は資本主義が供給してくれない商品でした。

それが「貢献感」です。

つまり、現代においては「貢献される人」が最も求められている、ということです。

【補足・解説】②貢献されることが誰かの貢献になる

資本主義が貢献感を供給するのが下手くそなのは、お金というアイテムを使って、貢献する、貢献される、という貢献感の物流を一方向にしてしまうからです。

本来は、野球のピッチャーとキャッチャーのように、貢献する人とされる人はお互いにボールを与えあっている関係にあります。

しかし、資本主義はそれを終わりのない駅伝のようなスポーツに変えてしまいました。

頑張って走ってバトンを渡したら、次の走者はさっさとお金だけ渡してどこかへ走り去ってしまいます。

お金と疲労感だけが残る、こういうシステム上の欠陥があります。

その結果、皆が貢献感に飢えている、つまりは「自分は重要な存在である」という感覚に飢えています

これを逆手にとって、重要な存在になろうとするのではなく、「誰かを重要な存在にする人」になればいいのです。

だから、現代においては無力感を感じる必要は全くありません。

無力な人ほど、誰かの力を必要とします。

自分の能力を上げて、誰かの力を借りないでいいようにする必要はありません。

力を貸してくれる人に「あなたは重要な存在です」ということを伝える能力を上げればいいのです。

力を貸してくれる人はたくさんいますが、他人を重要と思わせてくれるあなたは希少な存在ですから、価値が高いのです。

何度も言いますが、現代において、能力の有無や高低よりも、他人を重要と思わせる能力こそが求めれらているのです。

資本主義の欠陥に気づいた人は有利です。

無力でいいんです。無力だからこそ、価値があるんです。

この駅伝では足が遅くても良いので、バトンを受け取ったら、ありがとう!と伝えて走り出しましょう。

【補足・解説】③無力な自分の価値を証明してみた

私が勝手に考えたんですが、人の価値というのは以下の式で証明できます。

自分の価値=①自分で感じた貢献感 + ②他者に与えた貢献感

価値のある人とは何かと考えたとき、やはり、誰かや何かに貢献している人だと思います。

そして、本人が貢献していることを感じないと意味がないので、1つ目の項は「自分で感じた貢献感」とします。

また、①に価値があるのであれば、誰かを重要だと思わせることも同様に価値のある行為になる、ということになります。

そこで、2つめの項は「他者に与えた貢献感」とし、2つの項の和が自分の価値だと定義しました。

さらに1項を分解してみます。

①自貢献感 = 能力 × 行動力 × 貢献感度 ≧ 0

貢献感を感じるためには自分の能力が必要です。

そして、それを活かす行動も必要です。

加えて、能力を実行し、実際に貢献したときに、どれだけ貢献感を感じやすいかも重要になります。

この3つの項のうち、どれか1つでも0だと①自貢献感は0になるので、積で表されます。

②他貢献感 = 他者の能力 × 相手を重要と思わせる能力 ≧ 0

一方で、他者に貢献感を与えるためには、他者の能力と、他者を重要と感じさせる能力の積で表されます。

これらの式が示すのは、本人に能力と行動力がある人は①の値が大きくなる。

他方、自分の能力が不足するほど、必要とする他者の能力が大きな値をとるため、無力な人ほど②の値が大きくなる

自分の価値は①と②の和で表されるため、どんなに能力や行動力がなくても

相手を重要と思わせる能力が0の値をとらなければ、自分には価値がある、ということです。

つまり、人の価値を決める上でポイントなるのは、自分の能力や行動力ではなく

相手を重要と思わせる能力、ということになります。

自分の能力が低くても、行動力もなくても、優秀な人の力を借りて、その人に

「あなたは価値のある重要な素晴らしい人だ!」と伝えることができれば、貢献感を提供できる希少な存在になれるのです。

能力が高い人は多数存在しますが、貢献感を提供できる人はなかなかいないのです。

【補足・解説】④優秀なリーダーは能力が高い人ではない

①凄まじく仕事ができて、自分の仕事のミスを細かく指摘してくる上司

②ある程度自由に仕事を任せてくれて、成果物に対しては的確な指摘と称賛を与える上司

どちらと働きたいと思うでしょうか。

私は圧倒的に②の上司です。

私の能力自体は変わらなくても、私の幸福度は間違いなく②の方が高まります。

幸福度が高まるので仕事も頑張れますし、その人についていきたいと思います。

(①の上司も成長させてくれそうなので、一時期は良いのかもしれませんが、メンタルが豆腐の私は鬱になりそうです)

麦わらのルフィは欠けている能力も多いですが、船員たちが、自分にとって重要な存在であると思わせる能力が非常に高い、優れたリーダーです。

私が人の価値の式を考える上で参考にしたのは、海賊王、ではなく鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーの言葉です。

彼の墓石には以下の言葉が刻まれています。

「己より賢い人を近づける術知りたるもの、ここに眠る」

カーネギーは鉄鋼王と呼ばれるまでにビジネスで成功を収めました。

しかし、それは自分の能力が高かったからとは考えていませんでした。

自分より秀でたものと仲間になり、彼ら、彼女らの力を借りることができたから成功できた、と考えていたのです。

【再要約】相手を重要と思わせる人はダイヤモンドよりも価値がある

それでは改めて要約に移ります。

17錠で言いたいことは

無力でいい。無力だからこそ、価値がある。

価値のある人は「相手を重要と思わせる能力」が高い

ということでした。

それは以下の式で表すことできます。

自分の価値=①自分で感じた貢献感 + ②他者に与えた貢献感

①自貢献感 = 能力 × 行動力 × 貢献感度 ≧ 0

②他貢献感 = 他者の能力 × 相手を重要と思わせる能力 ≧ 0

能力と行動力がある人は①の値が大きくなる。

他方、自分の能力が不足するほど、必要とする他者の能力が大きな値をとるため、無力な人ほど②の値が大きくなる

自分の価値は①と②の和で表されるため、どんなに能力や行動力がなくても相手を重要と思わせる能力が0の値をとらなければ、自分には価値があることが証明できる。


この考え方はあくまで私の個人的な見解ですが、誰かのお役にたてれば幸いです。

次回は、18錠の補足・解説で、具体的な貢献の仕方を紹介していきたいと思います。

ぜひ、引き続きお付き合いください。


この記事を読んだあなたが、自分には価値があると感じ、私も、あなたも価値が増すことを祈念しております。

すべての人が健康で文化的なちょうどいい生活ができますように。

ではでは、また、やーさい。

(参考文献)

1)『人を動かす』 D. カーネギー

(文にでてきた鉄鋼王とは別人のカーネギーです。が、この本を読んで貢献について考えました。しかし、こっちのカーネギーはDの血族とは、、奥が深いですね。)

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