従業員が率先して動かない原因
それは、経営者であるあなたに魅力が無いからです。
残酷な真実ですが。
率先して動かない従業員
多くの経営者は、「うちの従業員は言われたことしかしない。もっと率先して動いてほしい」
と愚痴ります。
なんなら、言われたことすらしない従業員も多いでしょう。
それに、「言われたことをやる」と言っても、決して前向きにやっているわけではありません。
やらないと怒られるとか、指摘されるから嫌々やるのです。
しかし、対照的に、自分から率先して問題や課題を見つけ、自ら動く従業員がいることも事実です。
なので、あらゆる従業員が「言われたことしかしない」わけではありません。
では、なぜ自分から動かない従業員がいるのでしょうか。
従業員が動かないのは、経営者に魅力がないから
理由は、経営者に魅力が無いからです。
その人のために動こう、という気持ちにならないからです。
「魅力」なんてことを言いだすと、なんだかフワッとした精神論のように聞こえるかもしれませんが、これは極めて重要な要素です。
「魅力」を定義するのはなかなか難しいですが、魅力の有無により、人が動く/動かないは大きく変わります。
もちろん、人が動く/動かないは、待遇ややりがい、仕事の内容などが大きく関わります。
しかし、魅力がある人に対しては、それらとは無関係に、人が動くことがあるのです。
あなたも、これまでの人生で、「この人になら力を貸したい」と思えるような人がいたのではないでしょうか?
経営者の魅力の有無は、少なくても中小零細企業にとっては非常に重要です。
魅力の源泉
魅力の源、つまり何があれば魅力的か、ということですが、私が見てきたところそれは少なくても「能力」ではありません。
ある経営者は、頭も良く、決断力も行動力も優れていました。
言っていることも、経営という面では間違ってはいませんでした。
が、全く従業員はついてきませんでした。
もちろん表面上は従っていますが、内心はウンザリしていて陰では愚痴られている存在でした。
逆に、ある経営者は、お世辞にも頭は良くない。決断力もないし、忘れっぽい、ちょっとおバカキャラです。
しかし、この経営者は皆に愛されていました。
「しょうがないなあ」と思われつつも、動いてくれる人は多かったのです。
能力は無くても、魅力があれば人はついてくるということです。
魅力を身につけるために
では、どうすれば魅力ある経営者になれるでしょうか?
魅力の要素はそれこそ数多くありますし、すぐに身につけることなどできないものも多いでしょう。
頭が良く、リーダーシップもあり、冷静で器が大きい・・こんな人間にすぐになれたら苦労しないですよね。
なので、たった一つだけ、誰でもできる魅力ある人間になれる方法を提案します。
それは、「心から感謝をし、それを伝える」
ことです。
他人から感謝されて嫌な気分になる人はいません。
「あなたのおかげで会社は回っています。とても感謝しています」
この気持ちを心から持ち、それを伝えられるようになれば、それだけであなたの魅力は増します。
多くの従業員がついてくるようになります。
勘違いしないでもらいたいのは、「表面的に感謝を伝えれば良い」ということではありません。
口先だけの感謝など、すぐに化けの皮が剥がれます。
まずは、心から感謝できるようになりましょう。
ちなみに今回の話、「感謝しましょう」などというと、ありきたりな精神論とか、ちょっとスピリチュアルな話、なんて印象を持つ人もいるかもしれません。
が、実はこれは極めて具体的・実践的な内容です。
やった人にしか分からないかもしれませんが・・非常にお勧めです。
まとめ
・従業員が動かないのは、経営者に魅力がないから
・能力があっても魅力があるとは限らない
・まずは、心からの感謝を伝えよう