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しばらく忙しくなるので
投稿頻度が極端に低くなると思います...
戻っては来る予定です
回り、廻り、厄によって綻びる
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
川に流れる流し雛が回る。麗しき厄神様が踊るように回る。季節はせわしなく廻り、命もそれに合わせて廻っていく。されども、一つとして全く同じようには戻らない。
その厄神様の名を鍵山雛と言う。誰が名付けたのか、それは彼女しか知らない。
彼女は苔むした大きめの岩に座って、空を眺めていた。雲はいずれ雨を降らし、川を伝って海に流れ、また空に舞い上
妖怪達の遥かな時間達
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
その日、店主はいつものように売り物の道具で遊んでいた。無縁塚で拾った石油ストーブに、オイルを補充したりつまみを動かしたりした。
ぽつぽつと窓に水滴が貼り付く。その様子を眺めるだけでも暫く時間は潰せそうだと店主は思った。
そうこうしている内に、店内は冷え冷えとした。店主は椅子をストーブの前に持っていき、そこに座って本を読み始めた。最近は
小さな世界の氷と薔薇
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
ハルのキセツ
キリのミズウミで、アタシはソラをとんでいた。すると、シタのほうでダレかがアタシをよんだ。
「チルノちゃーん」
わかさぎヒメがテをふっていた。アタシはわかさぎヒメにむかってトんでいった。
「みてみて! ソコのホウでキレイなイシみつけたの!」
わかさぎヒメはアタシにそれをワタした。ツルツルしていてとてもキモちいい。
「
ちなみに十万分のほぼ十万分のクローバーは
以下のおぐらさんのツイートを参考に書きました
https://twitter.com/ogra1002/status/1730007533669298211
十万分のほぼ十万のクローバー
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
「だから、運の良い友達をつくりましょう」
母校の大勢の後輩を前にそう高らかに謳う。さっきまで散々遺伝子と能力の相関関係だったり、才能や運と成功に関するシミュレーションについての論文をスライドで紹介してニヒリズムを煽ってたくせに急にそんなことを言うのか、と視聴覚室は一時騒然とした。そりゃそうだ、高校一年生を対象にした進路の参考のための講演会に
今週来週は忙しくてSS投稿出来ません
(今まで一回も一週間投稿するなんて言った来ないけど)
退屈は誰がためにある
「お母さん見て! 星だよ!」
そう言って赤いリボンをした幼い少女が空に指差す。居る筈の無い我が子を見て、此処は夢だと分かる。
「そうね、綺麗ね」
星空を見て一度も綺麗だと思ったことは無いが、この子がそう言うならそうなのだろう。きっと私が知らないだけで、世界にはもっと綺麗なもので溢れているんだわ。
そうでしょう、博麗霊夢。
我が子の柔らかくて小さな手を握り、博麗神社までの長い石段を上る。
天弓千亦とこんなデートがしたいの!(1ページ目)
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
1
ポチャ、ポチャ、足音が鳴る。何処までも水平に広がる水面を踏み抜いて歩いていく。水深は少なくとも5センチはあるだろうに、奇しくも靴が濡れてしまうことは無かった。
空を見上げる。太陽は無く、月も無く、無数の星達が照っているだけ。しかし辺りはどことなく薄く青い明るさに包まれていた。
さらに歩いていく。ポチャ、ポチャ、足音が鳴る。景色は
ある日突然動線の前に怪物が居座っていたんだ
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です。
机の上の書類だけが散らかった質素なマンションの一室。タンスの上に置かれた彼女の写真が入った写真立て。その背後には額縁に入った沢山の免状が飾られており、最前列のもの以外は取り出しでもしない限り見えない状態だった。
「痛ってー」
ハードウッドフローリングの上で僕は目覚めた。程々に身体をほぐしながら洗面所に向かう。午前四時半、人どころか太陽
正直者のオカルティスト
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
「あの、宇佐見菫子さん、ですよね」
黄色かブロンドのような色をした髪を靡かせて、彼女は私の前に立った。
「突然話しかけてすみません。私、マエリベリー・ハーンって言います」
電灯と月明かりだけに照らされた住宅街の道、白のシワクチャの帽子から顔に映った影がその少女にミステリアスな雰囲気を纏わせる。
「実は私、突然言っても信じてもらえないと思う
飛んで火に入れ夏の虫
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
蝉が鳴く。螽斯が鳴く。馬追が鳴く。
月明かりに照らされ鬱蒼とした森の中、一人私は微かなその灯りを頼りにして飛ぶ。騒然とした虫達の鳴き声とは背反して、ポツポツとした灯りは静寂さを物語っていた。
程無くして、近間で虫の大群が塊を成す。かつての仲間達が一斉に森を飛んでいて、蛍火が成す光線が数多の帯をつくり出していた。
独り蛾は考えた。
最後はいつだって無意味
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
「これが1つ、これが3つ、合わせて4つ」
小刻みにした干鰯を「1+3=4」とデカデカと綴られた半紙の上にそう置く。変わらず子犬はお座りをしたまま、軽く指パッチンをするのを待っている。
「犬に算数ってどうやったら教えられると思う?」
「さあ。当たったら干鰯あげるとか?」
「もうやった」
兄は黙りこくった。子犬が干鰯を啄むのを手で押さえながら
人魚の唄は誰が伝える
※この小説は『東方Project』の二次創作作品です
赤いショートカット青リボン頭を首の上で浮かせていた。視界をふわふわさせながら歩くのがいつの間にか癖になっていた。いよいよ足元が道から獣道へと変わった頃、私は深く息を吐く。
「・・・・・・つまらないな」
退屈は立派な感情である。自分の中での一つの座右の銘だったが、先日狼女に
「それは貴方がつまらない生き方をしているからよ。楽しく生きてれば、