今日が最後かもと思いながら
昨日の宮崎の震度6の地震を受けて
南海トラフ巨大地震注意の臨時情報が出た。
いよいよ来るのかと緊張が高まる。
昨日はそのまま店を1時間早く閉店して
ドキドキが収まらないまま明日のお菓子を焼いた。天井のシャンデリアがぐらりぐらりと揺れた光景が目に焼き付いたまま。
スコーンにクッキーにガトーショコラにシフォンケーキにマドレーヌ。
思いつくお菓子を2時間焼き続けた。
もしある日南海トラフ地震が来たら
何もかもなくなってこうして悠長にお菓子焼いてなんかいられない。忙しい日常がどんなに有難かったか思い知ることになる。
この素晴らしい日常を
大事に大事に大事に過ごしていこう。生きていこう。とおもいながらこの焼き菓子氷河期の真夏に山のように焼いてしまった。生きている証。
もっともっともっといつまでも焼かせてくれ。
神戸のお菓子研究家の方が
阪神大震災の時スコーンをたくさん焼いて配ったと言う話を何かで読んだ。
ガスが使えないので電気オーブンだったか
電気が使えないのでガスオーブンだったか。
食べ物は人を元気づける。
私もその時にはコーヒーを淹れて振る舞いたいと思ったのが野外出店を始めたきっかけでもあった。そんな甘いもんじゃないことは分かっている。生きているかさえも分からない。
でもそこに少しの希望を。
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