飲んでみんとわからん
「フレッシュお砂糖はお付けしますか?」
コーヒーの注文をいただいた時尋ねることにしている。無駄な廃棄をなくすためだ。
うちではポーションのフレッシュではなく純生クリームを使っている。安いものではないためオーダーの時に声かけている。ブラックの方が多いのだ。
今日のお客さんから頂いた言葉
「飲んでみんとわからんけん一応ちょうだい」
一瞬「ん?」
でも初めてのお客さんであればそれは当たり前かもしれない。
濃いコーヒー薄いコーヒー美味しいコーヒー不味いコーヒー飲んでみなければ分からない。ブラック好きの人でもどれもこれもブラックでいいというわけではない。ブラックで飲めるのは良質で美味しいコーヒーに限るのだ。
当たり前ではある言葉に目からウロコ。
そして食器を下げる時
「ここのはフレッシュいらんかった」
と言われちょっと嬉しかった。
ちょっと前までは全てにフレッシュを付けていた。
たまに
食器を下げる時
ソーサーに残った使ってないフレッシュのピッチャーを持ち上げて
「これ使ってないから」とわざわざ渡してくれる方もいた。
いやいやそれ渡されても…。
「ありがとうございます」と言うとそれを再利用しているかのようにも聞こえるのでこの場合は無言で受け取る。
そのピッチャー越しにさんざんおしゃべりしてましたよね、と思いながら。
気の利いた方は持って行った時点で「使いません」と返してくれた。
喫茶の日常は
ちょっとのことで
お人柄が出るのです。
純生フレッシュ。
市内でも使っているところはあと一件くらいかも。
価格もどんどん上がっていくけどコーヒーにはやはりこれ。
このクリームはコーヒーに入れるとまろやかでコクがあって美味しい、と言う話をインスタに載せたら
それまでブラックだった方が「今日は入れてみる」と飲んでみてくれて気に入ってくれたり。半分ブラックで飲んであと半分入れて飲む、とか新しい飲み方を楽しんでくれたり。
店側が当たり前と思っていることでも
言わないと伝わらない。
もっと伝えていかねば。