でもほんとうは
心にぽっかり穴が開いている。
1週間前に旅立った三毛猫のみかん。
気がついた時には遅く
2時間かけて行った医療センターで検査してもらったら腎臓が変形していた。それは生まれつきのもので遅かれ早かれ症状は出ていただろう。
エコーで検査もしてもらってそれが分かったのだ。
入院した夜、死ぬなと祈って早朝病院へ。手は尽くしてもらったが数値はさらに上がっていたため連れて帰る。主治医が「私でもそうすると思います」と言ってくれた。
食事の支度中いつも足元でウロウロ甘えていたみかん。寝る時真っ先にやってきて頭をトントンしてきて布団をめくると入ってきてこじんまり丸まってグルグル言いながら眠っていたみかん。甘えるのが下手でお兄ちゃんたちをいつも怒らせていたみかん。
苦しかったね。
でも空の上で元気に走り回って遊んで
ご飯いっぱい食べておしっこもいっぱいしようね。
生まれ変わっても母ちゃんを探してここに来てよねって約束したもんね。母ちゃん待ちようけんね。みかん。
亡くなった朝
ラーメン屋であり怪談士であり元僧侶の monk氏に泣いて電話をし、夕方お経をあげにきてもらった。閉店30分前に来てくれて店に入った途端「お店やってます?」と聞かれた。
「外から見て何か暗くて..やってんのかなと思て」
普段通り中も外も電気を点けている。
なのに全体が暗く見えるというのは店主の気持ちが店を包んでいるということだろう。
店とは不思議なものだ。
まだみかんは近くにいる。
母ちゃん頑張るけんね。