「その1秒をけずりだせ」
息子が中学生の時、駅伝大会に出ることになり。
襷に刺繍してあった言葉「その1秒をけずりだせ」
その時はピンと来なかったけど
7年経った今、1秒の重みを実感している。
中学まで剣道部。高校で陸上部へ。
長距離を走り、四国大会での走りが認められて大学は強豪校へ。ただ強豪すぎて活躍の場はなくアッっという間に4年生になってしまった。
先日の陸上記録会5000m。
14分切れなかったらマネージャーになれ。と言われて背水の陣で臨んだ5000m。結果は14分01秒05
1秒。たったの1秒。秒針がカチッという1秒。
監督のアレは本気なのか喝を入れるためかよく分からないけど、まさかこの時期になってマネージャーに、とはならんでね。あれこれ事細かく報告して来ない息子にイラッとしながら、無事選手として終われることを祈るのみ。
たかが1秒
されど1秒。
オチがつかず書く途中で放置していたら
「選手続けれることになった」と短いLINE。
ほーーーーっ。母は安堵しましたよ。卒業まで選手でいられること。
思えば
入学した時から周りにやけに期待され「箱根走る?」とよく言われ
あまり伸びてないのがわかると今度は
「進路選び失敗したね」
「何であそこ行かせたがぞ。俺やったら行かさん」
遠慮のない言葉の数々を浴びせかけられその度に気持ちが重く沈んで行き、良い条件で熱心に声かけてくれた他の大学に説得して行かせるべきだったかと自分を責めて苦しい4年間だった。
でも
今回の記録会で自己ベストを大幅に更新できたのは、日頃の厳しい練習にストイックに取り組み努力を続けた結果であり、本当に素晴らしい。ここで頑張れたことは将来の糧になるよ。
そして私のモチベーションも上がり更にパワーアップしてお仕事できます。息子よありがとう。
ちなみに
長女に愚痴って相談した時
「私らあは自分で一生懸命考えて決めてやりようがやけん
他人にあれこれ言われる筋合いはない」
と即座に言い切ってきた。
これもまた素晴らしい私の子供。