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海辺の日曜市

毎月第2日曜日
隣町の黒潮町で開催のマルシェに出店し始めて
もう17-8年になる。
今日はその中で最も過酷な1日だった。
警報が出てもおかしくないほどの強風と大雨。
近くのグラウンドではサッカーの県大会をしているがもはやサッカーではなく田んぼでボール蹴っているようなものだと父兄が教えてくれた。

準備が遅れて開始10分後に到着すると出店数はいつもの1/4くらい横一列に収まっている。
最初に集合して、やるかやらないかを話したとき「やりたい」の声も上がり、半数は帰ったけど有志で開催。今日は出店料いりませんということだった。
こんな時こそ自分が試される。
「出店する?」「YES」

最初にマフィンを買いに来てくれた出店者さんに
「雨凄いねえー。お客さん来んろうね」と言うと
「今日は雨を楽しみましょう‼︎」と言われハッとした。そう。楽しまなきゃ損。
こんな日に出店しているのは天候に左右されない売り上げが全てではないその場を盛り上げ楽しみたい人たち。その中に私も仲間入りできて嬉しい。

普段は芝生の広場
雨の日は体育館のエントランス


振り込む雨に場所がなく
ポツンとひとり
アイスは1杯も出ず
当たり前か

出店してよかったと思うのは
雨で寒くて「あったかいコーヒー嬉しい‼︎」
と言ってもらえること。
必要としている人に届けられること。

先の彼女に「今日は修行の場やね」と言うと
「本当ですねー。でも最近ぬるくなってそういうの忘れてたからたまにはいいですよね」という言葉が返ってきた。どこまでもポジティブ。元気をもらえる場所があるのはありがたいね。
看板が飛び雨でびしょびしょテントは飛ばされかけおまけに寒い。
今日は海辺の日曜市の伝説の日になった。

いつもはこんな

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