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お菓子にも気持ちがあるよ


1ヶ月ほど前
日曜日に焼いたお菓子たちがくすんでいるような気がした。そして売れ残っていた。
原因を究明する。

早起きしてお菓子を焼く時
オーディブルを聴いていた。
紙の本の手触りが好きと言いながら対極のものに手を伸ばす当てにならない私。

「俺たちの箱根駅伝」を少しづつ聴きながらワクワクしながらお菓子を焼いていた。
「正義の申し子」を聴きながらドキドキしながらお菓子を焼いた。
「護られなかった者たちへ」は殺人現場から始まる。展開を想像しながらちょっとどんよりしながらお菓子を焼く。
結果
どんよりのお菓子はどんよりだった。
ピカピカしていない。
わくわくしていない。
そう
焼く時の私の気持ちはお菓子たちへ伝わるのだ。

ふとそう思ってから
オーディブルをやめた。

そうだ音楽にしてみよう。
インスタのリールで流れてきた
10-FEETのライブのMCがカッコ良くてすっかりファンに。スラムダンクのあの曲はオオカミの被り物したバンドかと思ってたらこっちだった。
今は聴きたい音楽がいつでも聴ける本当に便利な世の中。私が小学6年の頃はドラマの主題歌のユーミンの「あの日に帰りたい」が好きでテレビの前にカセットレコーダーを置いて録音したものだ。
(親の声とかが無造作に入る)

ということで
私の作るお菓子は私の分身気持ちがそのまま入っている。

数年前ある方に
「あなたは音楽をお客さんに聴かせようつもりかもしれんけど聴きようがはコーヒー豆で。
やけんここのコーヒーは美味しいがで」
と言われたことがある。
それをちょこっと思い出した。

楽しくワクワクお菓子を焼くことが作業にならないように。今一度自分を確認するのだ。

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