脱・縮毛矯正
25年続けてきた、縮毛矯正から卒業しました。
小さい頃からくせっ毛が悩みで、雨の日は広がる、跳ねる。とにかく思い通りにならない。
なにより、かわいくない。オバサンっぽい。
天パーでもかわいい人はいるけれど、私の場合はいいとこ無しの天パーだと思い込んでいた。
昔からストレートパーマというものはあったのだけど、
中高校生のお小遣いではとてもとても、続けられるものではなく
だから、自分のお金ではじめて縮毛矯正を使ってツルツル、サラサラになった時は、感動したものだ。いつものクラブで「5歳は若く見える」「カワイイ」かわいいと褒められ、すっかり舞い上がった。
何よりラクチンで雨の日に思い通りにならなくて憂鬱になることが少なくなったのがうれしかった。
その日から、私は縮毛矯正の魔法に縛られた。
が…
縮毛矯正って制約が多くて、実はかなり面倒くさい。
例えば、ストレートを維持するためにある程度「重さ」が必要で、思い切って切れない。
髪へのダメージが大きいため、カラーも推奨されない。
加えて
何しろ時間がかかる。1回あたりまるっと3時間半
もちろんお金もかかる。1回あたり2万円弱
なのに、変えられない。
年齢を重ねて、価値観も容姿も変わり、似合うヘアスタイルが同じのワケがない。わかっちゃいる。飽きてもいた。
だけど、「若く見える」「手入れがラク」の呪縛から逃れられず、気がつけば25年、同じヘアスタイルを貫き通していた私。
20代のモテ期の名残のメイクをひきずって、大人肌には似合わないフューシャピンクのリップをつけ続けている妙齢のお姉様方を冷ややかに見てたくせに。
クセというよりは、呪縛。もはや呪いか?
そんな呪縛から逃れる気になったきっかけは、自分でも呆れるほど単純な理由からだった。
先月、立て続けに「くせ毛の生かし方」のテレビ特集があり、脱・縮毛矯正に心が動いた。今までそんな特集何十回も何百回も見てたはずなのに。その時登場したくせっ毛さんたちの、力の抜けた笑顔がとても魅力的で。
私もなりたい、と。
早速、「くせ毛を活かす、独自のヘアカット」が得意な美容室を検索し、即予約。「えー、いいの?」というもう一人の私が一瞬耳元でささやいたけど。
ということで、先週。
長さもバッサリ、メッシュで少しだけ色もつけて、念願のイメージチェンジ。
スタイリング剤も想像以上に進化していて、広がらない。持ちもいい。
お手入れも想像以上に簡単なのだ。
そして、自分的にカワイイと思った。老けてない!と思う。
とはいえ、はたらか見たら「変わった感」はあまりないらしく、反応は思ったより薄い。
そうよねえ。誰も人の髪の毛なんか気にしてない。
脱・縮毛矯正で脱・自意識過剰
こうして、すこーしずつ、あれこれ軽やかになっていく。予定。