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カンブリア宮殿から:しまむら

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「しまむら」について、書いていこうと思います。しまむらはご存知の方も多いと思います。日本全国で約1400店舗を展開、6000億円もの売上を誇る衣料販売の大手です。
そんなしまむらについて、番組からの断片的な考察になりますが、成功要因を考えてみました。

しまむらが成功した理由

しまむら成功の理由の1つ目は、ターゲットを明確化したことです。最近は若年層の獲得にも力を入れているそうですが、ベースは40~50代の郊外の主婦層がメインの顧客になるでしょう。このターゲットを明確にしたことで、商品にテーマを持たせ、ユーザーに合わせたインフルエンサーの起用ができるようになります。インフルエンサーによる販促で、衣服のイメージが変わり、おしゃれなものとなります。しまむらのイメージが変わったという発言もありましたが、その背景には明確なターゲティングがあります。
しまむら成功の理由の2つ目は、サプライヤーを競争させる購買形態です。サプライヤーを競わせることで、品質の改善、コストの低減が期待出来ます。もちろん、しまむら側も大量の仕入れを約束し、返品はしないとメーカー側へも良い条件を提示しており、ユニクロよりも多い国内店舗数の販売力を活かしたものとなっています。成功理由の1つ目と合わせると、オシャレで良い商品を安く売る構造が出来ています。
その結果、番組でも言及があった「ブランド物を買えない女性が代替する、ブランドではないがオシャレ」という独自の立ち位置がています。

その他感想など

私自身、しまむらには久しく行っておらず、イメージの変化に驚きました。
ユニクロはSPAで品質を高めコストを下げる戦略を取り、ワークマンは需要の閑散期に協力工場に発注することでコストを下げる戦略を取る一方で、今回のしまむらはサプライヤーを利用した戦略取っています。それぞれの強みやユーザーが異なると、戦略が変わってくることを改めて感じた放送回でした。

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ヒット商品研究所
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