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カンブリア宮殿から:ライフ

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「ライフ」について、書いていこうと思います。ライフは、主に首都圏を中心に展開するスーパーです。イオンやイトーヨーカドーといった総合スーパーを除いた、食品スーパーとして、日本で売上No.1のスーパーです。私の最寄駅にも店舗があり、利用したことのある方も多いのではないでしょうか。そんなライフについて、番組からの断片的な考察になりますが、成功要因を考えてみました。

ライフが成功した理由

ライフ成功の理由の1つ目は、独自のPB品開発です。スーパーのPB品というと、イオンのトップバリュのような、広告コストがかけずに安価な価格帯で展開している商品をイメージする方も多いと思います。
ライフでも「スマイルライフ」の商品群は、低価格商品になります。しかし、ライフのPBには「ビオラル」という健康を意識したものと「ライフプレミアム」という商品の質を意識したPBがあります。特に「ビオラル」は、近年売上が伸びており、70億の売上があるということでした。このような独自PB商品は、他社スーパーには当然取り扱いがありません。スーパーは通常一店舗だけではなく、いくつかの店を回ったり、併用する人が多いですが、「ライフに行く理由」を作る上で、価格だけでない魅力を持つPBが活用されています。
ライフ成功の理由の2つ目は、地域に合わせた商品展開です。ライフでは、消費者の購買実績から、その地域の消費者の購買志向を分析、商品のラインナップを変えています。通常、スーパーは大量仕入れでコストメリットを出そうとします。また、売れ筋商品を取り揃え、売上の効率を高めます。その結果、ラインナップは画一的になります。一方、ライフでは、定番商品に加え、地域に合わせたラインナップにすることで、ライフにしかない商品が出てきます。先ほどのPBと同様に「ライフに行く理由」が作られます。

その他感想など

商品ラインナップの画一化と独自性のバランスには、需要の規模も関わってきます。ある程度需要がないと、独自性を高めたときに採算が取れないからです。この点で首都圏を中心に展開するライフは有利だと言えるでしょう。ただ、首都圏を中心に展開しているスーパーはサミットやOKストアなど他にもあります。それぞれが違う強みを発揮しているはずなので、違いを意識しながら商品ラインナップを見てみると、面白そうですね。

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ヒット商品研究所
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