カンブリア宮殿から:鈴与
今日もご覧いただきありがとうございます。
私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「鈴与」について、書いていこうと思います。鈴与は、静岡ではガソリンスタンドなどで、街中で見ることも多く、ご存知の方もいらっしゃると思います。創業から200年を越える企業で、グループ全体で139もの会社があります。事業の範囲も物流、商社、食品、航空、建設、その他と多岐に渡ります(私は先述のガソリンスタンドのイメージが強く、驚きました)。世界的に見て日本は長寿企業が多い国ですが、その中で鈴与はなぜ200年も続いたのか、番組からのかなり断片になりますが、考えてみました。
鈴与が成功した理由
鈴与の成功の理由には、高いカスタマイズ性を持ったサービスの提供が挙げられます。番組では、雑貨店であるロフトに対して、商品を仕分けた状態で売り場に納品をしていました。これは物流を担うグループ会社によるものです。
物流業界だけで見てしまえば、ヤマト運輸や佐川急便、西濃運輸など、大手企業が存在しています。彼らに対して、鈴与はカスタマイズしたサービスを武器として戦っているものと思われます。
その他のグループ会社の事業範囲、例えば、食品、商社、航空、建設、ガソリンスタンドといずれも業界のリーダーとなる大手企業が別に存在します。グループ全体で、小回りの効くサービスを行うことで、言ってみればグループ全体で"大規模なニッチャー"という独自の地位を築いていると思われます。
これを支えているのが、幅広い事業の展開にありそうです。小回りの効いたサービスを展開しようとした際に、グループ内の別の企業で似た前例があったり、システムや考え方が使える、ということもあるのでしょう。実際に各グループ会社のホームページを見てみると、「傘下各社の連携によるシナジー」という表現が見られます。グループ全体のシナジーがあるからこそ、139社ものグループ会社を維持しているのでしょう。
その他感想など
恐らく鈴与はグループ企業間のシナジーが大きい企業なのだと思います。これまでに買収や、事業の立ち上げを多数経験しているはずで、その際にシナジーを最大化出来る条件を持っていそうです。本当の強みは表になかなか出てきませんが、このあたり、もっと迫って見てみたいものです。