
対馬旅行1日目について
対馬に安く行けるツアーパックある、ということを知人から教えてもらったので、がちゃんさんとjuneさんの3人で、3月下旬に1泊2日の旅をしてきた。
福岡空港から対馬空港までプロペラ機で30分。
飛行機が苦手なわたしは、自分に何かあった場合は所有している美味しんぼを全て姪に譲るという手紙を書き、夫にも、今までありがとう…元気でね、と伝えて家を出た。
しかしそんな心配をする必要はなかった。プロペラ機はまったく揺れることなくすんなりと安全に対馬に到着。
この「すんなりと安全」は操縦士、客室乗務員、整備士の皆様の努力から成り立っているのだと思うと、美味しんぼはそんな皆様に差し上げてもいいのでないかと思ったりもする。
空港に着いてすぐにレンタカーを借り、最初に向かったのは姫神山砲台跡。
駐車場に車を停めるとすぐ近くに神社があったので、安全に辿り着けますようにとお参りをする。狛犬の横に砲弾が置かれている。
この石は何だろうか…。
ところどころに猪用の罠が仕掛けてある山道を30分ほど歩くと、雰囲気抜群の看板が見えてきた。
さらにそこから歩くこと10分。文柱が現れ、奥に施設が見えてくる。
あ、これ!ネットで見た!姫神山砲台跡だ!
姫神山砲台跡は日露戦争に備え明治時代に造られたもので…。あ、これはもう説明版をご覧いただいた方が早いな。
あとはぽつぽつと写真を貼っていきます。
棲息掩蔽部(せんそくえんぺいぶ)、弾薬庫。中は湿気防止のため漆喰が塗られているそう。
砲座。
ただの階段。
観測所。
この痕は何だろう?この施設はどうやって使っていたのか…?とみんなで想像しながら見て歩くのは古墳巡りと通じるものがあり、とても面白かった。
姫神山砲台跡でがっつり体力を使いお腹が空いたので昼食をとろう、ということで美津島町にある猪鹿鳥さんへ。
猪の焼肉はクセがなく脂身もあっさりとしていて食べやすかった。また食べたい…。
お腹を満たして、いざ古墳へ!今回は美津島町の古墳をまわる予定。
まずは出居塚古墳。
近くの菓子店でお菓子を購入し、事情を説明して駐車場を少し貸していただくことに。
菓子店から少し歩いたところに薄っすらと出居塚古墳の立て札があり階段が。この奥に進めば古墳があります!感ハンパない。そりゃ迷いなく真っすぐ進みます。
ところがこれが間違いだった…。Google mapを頼りに古墳を探すが、道が塞がっており先へは進めない…!
途方に暮れていたところ、がちゃんさんの知り合いの対馬市観光協会の方が合流。その方の力を借りながら、別ルートで(九州電力が作業用に作った階段を頼りに)15分進むと…。
墳丘と竪穴式石室が現れた!
案内板もある!でも文字ばかりでなかなか頭に入ってこない…。
出居塚古墳の全体はこんな感じ。前方部はだいぶ削れてしまっている模様。
続いてはサイノヤマ古墳へ。
ここは新しめの看板があるので迷わずに古墳まで辿り着けそう。意気揚々と進んでいく。
途中、椎茸の原木を見かけてはしゃいだり。
15分ほど歩いたところで古墳の案内板があった。
うん!文字!
ここでは石室が見られると調べていたのだが、看板付近にはどうも見当たらない。そもそもどこが古墳なのかもよくわからない。はて…?
ここでもすぐには辿り着けないんかーい!と心の中で対馬市に突っ込みつつ右往左往していると、観光協会の方の「石室がありましたよー!」との声が。案内板から左にある斜面を登ったところから声が聞こえる…。これはわからない…。
石室を見つけたのは自分であるかのような、ドヤ顔の円筒埴輪。
石室はかなり小さめ。
このあとは根曽古墳群に行く予定だったが、石室に入りたくなったため予定を変更し、車を20分ほど走らせて厳原町にある矢立山古墳群へ。
矢立山古墳群入口と書かれた門を開け、大きな階段を上がるとさらに動物避けのフェンスがあり、紐で入口が固定してある。それを解いて中に入ると案内板が。
すぐ奥へ進むと1号墳がある。積石方形段築墳。覚えきれない。しかも石室の写真しか撮っていなかった。
2号墳はT字型の石室で有名。何故この形で造ったのか…。はっきり言って使い勝手が悪そうだ。
3号墳は積石塚長方形墳。これも覚えきれない。しかも跡形もない。
展望台から古墳群を見渡すことができた。
しかし…この展望台へ向かう階段も生い茂った草で使えなくなっており、何とか登れそうな斜面をガッツで登った。
とにかく対馬の古墳をまわるのは一苦労。出居塚古墳、サイノヤマ古墳は自力で古墳に辿り着くのはほぼ難しい。
古墳は整備されているところばかりではないので、辿り着くまでに苦労をするということはあるあるだが…。それにしてももう少し何とか出来ないものなのか、と思った。
さらに、そこから車で5分の場所にある石屋根倉庫を見る。
起源が謎の石屋根倉庫。現在でも使われているものもあった。
そのあとは中心地にあるホテルへ向かい、少し休んで近くの居酒屋対玄さんへ。
穴子の刺身や焼きアコヤ貝柱、原木椎茸の天ぷらなど対馬のグルメを堪能し、大満足!楽しく1日目を終えた。