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本日のヒナさま
巣立ったばかりのスズメっこが、私のことを不思議そうに見てきた。
進行方向にいるヒナさまに「ほれほれ、はやく逃げて」とゆっくり進むのだがまったく微動だにしない。
親鳥はヒナに危険が及ぶと「逃げろ」という合図を送るはずなのだが、私をじっと見るだけでなかなかアクションを起こさない。
これはアレか、見せにきたのか。
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この時期、鳥のヒナを拾ってしまう方がいらっしゃるようだが、それは人間でいうところの誘拐である。
人間の匂いがつくと親鳥はその子を捨ててしまうとか、親鳥にはぐれてしまった迷子だというのは、まったくの間違いなのである。
鳥類界にも他所の子を育てる『近所の世話焼きおばさん』的な鳥が存在するのだ。
鳥の臭覚は犬猫ほどではないので、人間の匂いなど関係ないのだ。
拾った方は、どれだけ体臭がきつい自負があるのか。酷いワキガなのか。
ヒナさまを見つけても、植え込みなどの藪の中にかくしてあげれば、世話焼きおばさん鳥がヒナを見つけて上手に育ててくれるので、無暗に拾って育てようとして殺してしまうような、悲しい思いをしないでいただきたいものだ。