Greensleaves 考察 からの 椿姫 再読
先日の記事の Greensleeves の詩の意味から椿姫を連想してしまい、思わず再読した。
Gleensleevesはイギリス民謡で、一方の椿姫はフランス文学。
一見相容れない国同士かもしれないが、似たような悲恋はどこの国にもあっただろうことは想像に難くない。
ところで、いまフランス語にハマっている。
今更ながら、フランス語には男性名詞と女性名詞があることはぼんやりと知ってはいたけれど、同僚のフランス人に改めて話を聞いて俄然、興味のスイッチが入ってしまったのだ。
椿姫の『椿』は男性を意味する名詞で、『姫』は女性。
英語の Green に相当するフランス語の Vert は男性で、 Sleeves のフランス語 Manche は女性。
フランス語ではすべての名詞が男女に分かれていると知って、いちいち調べたくなるオタク気質。
当のフランス人に聞いても理由は説明できないという。
思わず和仏・仏和辞典を買ってしまった。
パッと開いたページの単語が男性か女性かを眺めてニヤニヤしている。
すべてのものを擬人化してしまう、フランス人の詩的な芸術感覚なのかなと感じると同時に、なぜそんなものまで?と思えるようなものもある。
見分けるポイントは語尾が e だと女性名詞になることが多いようだ。
例えば、
euro は男。
湿気 humidité は女。
モデム modem 男
余裕 place 女
ここまでくると、擬人化オタクに思えて可愛くなってきた。
そんなフランス語マイブームが訪れているものの、椿姫は原文を読んだわけではなく、ちゃっかりしっかり和訳されたものを読んだ。
クリスマスに読むような話ではないかもしれないけれど、椿姫を読みながら Greensleeve を聴くと、感慨深いものがあるのだった。