魔物王子と掘られまくる勇者の剣 ①
#悪魔は人間へと
悪魔が大鳥の如く空を飛空する魔界の空は、常が暗闇の天空。
人間界の青空とは違い常に赤空。
赤黒い空。雷も頻繁にゴロゴロと鳴る。怒りの空。
北を司る悪魔アメイモンとは、紛れもなく俺の呼び名。
「フルーレティ、ベールゼビュートに伝えとけ、俺は人間界に行くと」
「ハッ!人間界ですと!?」
「そろそろ、攻め込んで領地を作ってやるのだ、人間界にこの俺の領地をな」
俺は手に持っていた真っ赤なリンゴを握りつぶし、魔界の林檎が出す真っ赤な血液状の果汁を指の隙間から迸らせる。
「完成したら、そこで”青髭”や”エリザベート”も真っ青な、地獄の快楽宴を、毎夜執行ってやるつもりだ」
言うなり、驚き顔だが呆れも漂わす長身優男の姿をしたフルーレティを他所に、アメイモンは大きな翼を背中から出して飛び立つ。
悪魔城の高層の露台から両腕を頭上にあげ一気にその身を投げ出すアメイモンは、空中で浮かびながら止まり、フルーレティに最後振り向き様こう述べる。
「おまえの主人、ベールゼビュートに伝えとけ!俺は人間に転生するってな!
そうだ!使い魔のイブニーは連れて行くぞ!!」
それだけを置き土産に、漆黒の羽根を力強く羽ばたかせ、足元が空中において見えない階段を跳ねるような動きをしたかと思えば、あっという間に更なる上へと飛翔し、姿は消えて行った。
1 人間に転生した悪魔
「よし、この館を拠点にする」
人間界に現れるなり、山奥の森に潜む、隠れたように佇むこの立派な洋館を、俺は早速、魔界と人間界を繋ぐ【境界化】させた。
残念だが俺の身は、人間界での活動をしやすくするため、【転生の儀式】を行い人間の身体になってしまった。
それにより使い魔のイブニーよりも、魔力を使えなくなってしまったが、安心しろ、人間の身体になってもこの残忍な心と人間としては異常に長大なペニスも依然とし変わらぬままだ。
イブニーと俺の間の【使役契約】も生きていて、イブニーが俺を裏切って自分に対して魔力を向けるなんて事態はあり得ないしな。
そんなこんなで、まずは森に入り込んだ弱い人間達を襲って食ってエロ魔物の餌にして行きま~すッッ☆
皆、楽しみに観ててくれよなッ☆!!
………………
「ふッ!!ふッ!!」
ズッポズッポ!
森の中では突如現れた巨大な食虫花のような、長い蔦を持つ植物の怪物に捕らえられ、いきなり尻を穿たれたままわけもわからず二時間の状態が過ぎた男の商人が苦悶に喘いでいた。
何本もの蠢く蔦は糸引く半透明の粘液に覆われている。
蔦は男の両脚を大きく開かせたまま固定するよう拘束し、両腕を、結ぶように自由を奪っている。
乗っていた馬車は横転し破壊され、馬は蔓に喉を串刺しにされ、二頭とも死んだ。
蔦は大きくて重いだけではなく、鋭利な先端にも変化させることができる正に凶器だった。
(何でだ……!?どうしてこんなことに……なっている……!?)
脳裏に飛び交うクエスチョンマークの洪水。これまで見たこともない、おとぎ話の中に登場するような未知なる異形の生命体が自分を狙って、どう見ても性欲を満たす目的のような交接をしている。
「ふッ!!ふッ!!ふっ!!」
ズッポズッポ!ズッポォ!!
容赦なく規則的な動きで尻道を犯す蔦は、先端が馬を刺し殺した時とは違う、大きな丸い球状になっていて、入り込むには適さない姿へと形を変えた。
それは最初は細かったのだが、商人の内側へと入り込んだら、彼の中で恐ろしい責める形へと自在に変貌させたのだ。
「フゥッ!!ウゥーッ!!」
男は出産するように体の中の息を全部吐き出し、体内に増大する質量を受け入れる器を自ら作って準備してやるしかなかった。
そうでないと破壊される。
長細い蔦の先の不釣り合いな大きい球がが商人の中を移動する度に、それはそれは辛い苦痛と、そして信じられない快楽の火花飛び散る痺れを与えた。
商人といっても充分に鍛え抜かれた男の臀部は立派に太めであり、太腿もガッチリ張っている。
それが女のように、ケツの割れ目に熱い杭の棒を突き込まれて、汗を垂らしながら腰をひねらせているのだ。
「フッ!フゥ!フーーーッ!!」
余りにもな太さと長さに、息を出し切りながら喘ぐしかない商人。他の触手は男の手足を動けないよう縛るだけでなく、男の淫棒にも絡みつき乱れ擦っている。
どうしようもない快楽をこの感情や思考があるんだか無いのかすらわからないような、顔がなくて顔色の読めない魔物によって与えられた瞬間
(アメイリアっ!ミショールっ!)
彼は頭の中だけで妻子の姿を呼んだ。
家庭の二人の姿を思い浮かべた途端
(いくっ!いっ!いってしまうっ!!俺は……いくーーーっ!!!)
ズッポ!!!ズッポ!!!ズゴォッ!!!
彼の反応を察知した怪物は、昇天を促すように最強の一撃を尻の間に貫き、更に彼の中で球を開いて細かい食指を生やさせ奥を摘んで捻り上げた!!
ギュイッ‼︎‼︎‼︎
「ッイ!!イギぃ!!イッぐアーーーッ!!!アァあ!アァアあ!!あぁぁアっ!!!」
片目を瞑りながら衝撃に耐え忍び男は高みに意識を飛ばせた。
蔦に螺旋状に絡み付かれた男のペニスからは、快液が惜しまれず陰嚢から出されまくっていた。
モンスターも中で完全に球を花開かせ、いくつもの食指蠢かす平たい形状に完全変容したところで、その無数にある毛穴一つ一つから、熱い妖液を彼の中に迸らせた。
尻の中が熱い!!
ケツの奥深くに出された火を吹く溶岩流に
商人は涎を出して、また呻いた!!
人間では考えられない熱さと量に身を捩る。
くわえたまま接合の隙間からボタボタと落ちる大量の白い妖液。
だが蔦はしばらくするとまた動きを再開し始め、ニチャニチャと食事が終わる気配はまだまだ無いのだった。
その様子を木の上から片腕で枝にぶら下がり、樹皮に片足をかけ見下ろしているのはアメイモン、もとい、魔物王子アーメイ。
最終的には商人が妻子の名前を叫びながら、魔物の口にかぶりつかれ、比喩ではなく頭から飲み込まれ捕食されるところまで、一部始終をドップリ見ていた。
「一人目の犠牲者があれか」
森に足を踏み込んだ行方不明者は相次ぎ、運良く生きて逃げ帰った者から、森の魔物の噂はすぐに広まった。
♯勇者はボンテージへと
それから早10年が過ぎた………。
俺は転生した若者の姿のまま、外見年齢が微塵も変わっていない。これは人間に転生してからも、人間の大魔術師ほどの魔力を俺が使い熟せるためだ。
だがやっぱり、ドデカいスケールの大魔法なんかは、人間の体じゃ到底無理だ。操れない。
何?それなら何で人間なんかに転生したのだと?悪魔のまま、人間界に降りればよかったじゃない、だと?
いっ、色々あるんだよぉーツ!
悪魔の体じゃ不都合を来す諸々がーツ!
だいったい、吸血鬼は夜しか活動を行えない、的な、制限がこの悪魔にだってあるんだよーツ!!
制限無かったらとっくのとうに、俺達悪魔がこの地上を支配してるでしょうが!!さもなくば!
だいたいなーツ!俺達悪魔はへなちょこの人間に呼び出して貰わないと、どんな貴族位を持つ悪魔の公爵や伯爵だって、この人間界には現れられないんだぜ!?
呼び出して貰ったら貰ったで、願いを叶えろだぁ、契約だぁ、かなり面倒くせえってことを知らねーのかツ?
仕方なく人間に転生したのはそんな理由があるからだ。普通は人間から悪魔に転生するのが転生モノの定番じゃねえのか、何で逆なんだよと疑問を持ってた良い子の皆、これでわかったな?
「キキキ……ご主人様お茶をお持ちしました………」
扉を開く音がして、甲高い声で笑う、二頭身…いや、三頭身しかない、使い魔のイブニーが、両手に紅茶カップとティーポットを乗せた銀のトレイを持ってやってきた。
鳩時計がポッポッポとうるさい。
時間的には、アフタヌーンティーか。
この横◯中◯街の中◯人形的外見をした、マスコットキャラ的見た目のイブニーは、れっきと、現時点でも悪魔の実体を持つ。
人間界に来るに当たって人間の俺と契約を結んでいる体の、書類上の建前処理が成されている。
宇宙人のような大きな目と短い顔。短い手足。
まるで子供のような見た目だが、こいつは人間達にいつも恐れ慄かれている。
「キキキ……」イブニーが嬉しそうに顔を揺らして笑った。
「ご主人様……とうとう弱々しい人間どもがご主人様討伐に立ち上がるようですよ……パーティを集めてこの魔界の森と化したご主人様の森に踏み入れ、館に乗り込んでくるそうです……キキキ」
「そうか」
この10年暴れまわったからな。
森に放った魔物達は決して森の外には出られないように命を刻んである。
そして魔物達は森の奥深く、屋敷の周辺に近寄れば近寄るほど、数が増え、人間への攻撃が活発化するように、命令を組み込んである。
つまり屋敷に辿り着ける人間は、人間の中でも相当な猛者なんだろうな。
本来魔物は男女関係なく襲うが、まず中世の時代に、婦人が危険な森へと忍び込む機会はまず無い。
女子供は夜になると家からすら出ようとしない時代だ。
危険な山越えは大体男の仕事だ。
そのためにほとんどこの森の魔物は、男ばかりを性的に襲っている。
襲っては食べ、食らった命は俺の屋敷へと持ち帰り、俺が魔物を人工生成するための原資エネルギーとなっている。
つまり、数々のグロテスクな魔物の元は、元々は人間の魂だったというわけだ。
奴等が人間の魂の基本、性欲・食欲・睡眠欲に従って活動するのも、そういうわけだ。
その頃。森の中に、とうとう噂の魔物王子が住むという館が目前に見えて来た勇者のパーティがいた。
総数は5人ほど。
一際、リーダー格となる目立つ勇者がいた。
それは美しく、水色の長髪をたなびかせ、青色の鎧と額当てを纏い、剣を抱え、引き締まった筋肉と長い脚を持ち、筋肉はついているが顔立ちにも体にもゴツさが無い美青年の姿である。
「アギ、あそこじゃな、件の魔物王子の館は……」
「とうとう辿り着いたのね、私達」
「どんな恐ろしいトラップがぼくらを待ち受けているのだろうね……」
「なんだ!震えてんのか!心配するねえ!百人力のオイラがいるからよ!」
アギと呼ばれたリーダー格の青年は勇壮に返事をする。
「ああ!行こう。呪われし館主の首を叩き折りに!!」
勇者は館に剣を向けた。
……残念ながら、この人達のほとんど、生きては帰れません。
2 不法侵入を許すほど俺は優しい悪魔じゃない
「フグゥーーッ!!フグゥぅううーーッッッっ!!」
ガッポンガッポンガッポンと、器具の穴に出し入れをするように、俺は目隠しをされ前に腕を縛られた青年の尻の隙間に、30センチはあるペニスを叩き込んでその全長を内臓に埋めては、青年の体を前後に揺らしながら規則的に乱暴な抜き差しをしている。
「クッ…いい尻の穴だ……ッ」
俺は痛みを堪えるにも似た目つきで口を歪め笑う。
こいつの尻は良過ぎるので、この青年が捕らえられてから、新たなる侵入者が四人ほど館に来ては全員御陀仏となっているのに、未だこいつだけは生かされ続け俺の玩具人形にされているままだ。
「アギ、といったな」
あの青色の鎧は脱がされ、俺に破砕された剣は、館の焼却炉によってドロドロに溶かされた。
今じゃ黒の皮の光沢あるボンテージに、肌のほとんどを剥き出しにされたまま、大事な箇所だけが紐状に覆われているという有り様だ。
衣装というより、テープが体に巻き付けられているような様相に近い。
両の乳首にはチリンチリン鳴る鈴のピアスをつけている。
黒の目隠しを常時され、口には赤いポールギャグを嵌められ、うつ伏せの青年のこんな状態を背後から見下ろしていると、はて、勇者とは何ぞや?という哲学的な問いかけが頭に浮かんでくるほど、珍妙なシュールを極めた有り様だった。
俺からしたら勇者姿よりよほどハマっている気がするぞ。
アギの反応は一切構わず、物のようにさっきから、規則的な一定のリズムの乱暴な出し入れを止めない。
マネキンを抱いているような人間扱いしない叩きつけを繰り返す。
「ふぅ…ウッ!!あぶッ……はっばぁ!!」
胴体を固定される器具の台に、上半身をガッチリ固定されている元勇者は、両脚を俺に抑えられたまま開かれた隙間に、熱い鉄杭を幾度も溶けた尻穴に撃ち込まれ悶絶している。
台は木馬の玩具のようになっていて、俺が脚をちょいと持ち上げ揺らすだけで、アギの全身が前後する。
ギャグの隙間から漏れ出る悲痛な叫び。まるで獣の唸り声のよう。
「イブニー、今日の侵入者はどうだった?」
ガッポンガッポンガッポン……
俺は腰を打ちつけながら、側に召し使えるイブニーの顔を見て訊ねる。
「キキキ……そうですねぇ……今日の勇者はレベルの低い連中ばっかりで、手応えなく沈んで行きましたよ。パーティの中でもご主人様好みの容貌の雄だけ捕虜室にひっ捕らえてありますから、後でお味見を……キキキっ」
「そうか。夜にでも顔を見に行くとするか……」
常通り、犯した後は命を抜き取り、魔物生成のために魂を使用するのがお約束だが。
「フッ……うっ……!…ぐフッ………」
アギが目隠しをつけた顔で、拘束された腕が肘をつきながら、イブニーの声のする方向に顔を向ける。
勇者、パーティ、という単語に反応したらしい。こいつ、まだ自分の身の上を勇者だと思っているのか。そのような反応をする青年に、俺は呆れてしまう。
「何だ、お前、まだ自分を館を壊しに来た勇者だとでも思っているのか」
ビタン!と青年の右尻を思い切り手のひらで殴打する。
青年の首がのけぞった。
「お前は単なる性便器に生まれた男だ。勇者ではなく、性便器の使命があるのだと、思い知れ!」
更にビタンと同じ部位を手で打ち、教え込むように腰を突く。
「ッふぅ…ふぅ…ッ…………」
青年は堪えて何も反応しようとしなかった。ただ目隠しと轡の下に巨大な悔しさを滲ませていることが、表情を読まなくても手に取る様にアリアリとわかった。
「素敵な勇者サマー、俺の一物はどうですかー?」
俺は戯けながら、勇者の体の奥深くばかりを狙って、長根をガンガンに叩きつける。
「…… ーぅーーッッ!!グッーがッッッ!!」
すぐにアギは、ギャグによって悲鳴にならない悲鳴をまたあげ始めた。
そうしてる間にもチリンチリンと胸板の鈴が間断なく鳴る。
情け無かろう。惨めであろう。元勇者サマ。
「出すぞ!!性便器サマ!!!受け取れ!!!」
青年の中でブルッと震える。
「ッくは………!!!…ぁ……ッ」
青年のガクガクとする生まれたての子鹿のような足を開かせ、出しながら、ちょっとしたら、殊更に回し塗り込んでいく。
よーく染み込んでいくようにな。
イブニーが小さい器具をトレイに置き持って近寄る。
小さい突起がついた蓋用のディルドだ。
黒いそれを、早速精液の溢れた青年の後ろに埋め込ませ蓋をする。
「…………っ……」
青年は力無く、腰が微かに震え、多少だけ反応した。
このままだといずれ排便感が襲うはずなので
「いいか、排便したくなったら、イブニーを呼ぶんだぞ。そしたら蓋を抜いて、気持ちよくおトイレさせて貰えるからな」
俺は蓋を面白がって指で押しながら、青年を苦悶させ、そう命じた。
「…………」
青年は両腕に顔を近づけ埋まりガックリと項垂れた。
排泄管理もされ、既に人でなしとなったわけだ。
「サッサと歩け!!この奴隷ー!!」
手に持った鞭で、パシーンとアギの尻や背を叩いて部屋まで四つん這いで歩かせるイブニー。
俺には従順だが人間には虫ケラのように扱う使い魔だ。
もしかしたら、奴隷部屋に帰った後も、アギに対して色々と悪戯をしているかもしれない。
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