15歳にしかできない新しい学びの選択肢
「神山まるごと高専(仮称)」の紹介です。
まずはホームページから引用、どうぞ!
(ここから引用)
(引用終わり)
高専。一期生。神山。まるごと…?
なかなかに「今までの学校とはちょっと
違うのでは…?!」という雰囲気を
漂わせている文言ですよね。
本記事では、この新しくできる
『神山まるごと高専(仮称)』について
書いていきます。
まず、地理的な話、「神山ってどこ?」。
国は日本。県は徳島県。市町村は神山町。
淡路島から鳴門海峡を渡って鳴門市に入り、
さらに進めば四国の東の端っこ、
「徳島市」に着きます。県庁所在地です。
そこから国道438号線、
南西に自動車で一時間ほど走れば、
「神山町」に着くことができます。
…はっきり言って、田舎、です。
千メートル級の山々、水田、清流。
うん、素晴らしい自然、でも
日本の地方ならどこにでもある風景…?
しかしこの神山町、少しでも
地方創生に関わっている方であれば、
一度は聞いたことがある、かもしれない場所。
…人呼んで『地方創生の聖地』なのです。
なぜ、そう呼ばれるようになったのか?
その「歴史」から説明をしていきます。
1997年、徳島県は神山町に
「国際文化村」を設けることを発表。
この流れで1999年、町内の実業家たちが
「神山アーティスト・イン・レジデンス」事業
をスタートさせます。
2004年に「NPO法人グリーンバレー」と
名を改め、町から受託した「移住支援事業」や、
「緊急人材育成支援事業」などを行いました。
同年、都会からの人が移住しやすいように、と
過疎地の山間部としては(当時)とても珍しく
「光ファイバー網」を完備!
そうして情報インフラが整ったところ、
2010年、クラウド名刺管理サービス企業
「Sansan」が、古民家をオフィスとして
初めてこの町に移転してきます。
その時の理由を、Sansanの日比谷さんは
こう振り返っていますので、どうぞ。
(ここから引用)
(引用終わり)
…このようなSansanのチャレンジングの噂が、
他の企業にも徐々に伝わっていきます。
「ダンクソフト」(本社・東京)や、
「キネトスコープ社」(本社・大阪)など、
業界で名の知れた企業が続々と
この「秋からは手がかじかむ」神山町に
サテライトオフィスを置くようになったのです。
折りしも、2011年の東日本大震災、また
2020年頃からのコロナ禍…。
「リモートワーク」「地方への移転・移住」が
トレンドワードとして挙がっていきます。
2015年には、49歳以下の若手町職員
および住民等約30名たちが
神山町の創生戦略・人口ビジョン
「まちを将来世代につなぐプロジェクト」を
公開しました。
こうして、神山町は、山の中の過疎地なのに、
先進的なテクノロジー・ベンチャー企業が
ひしめいて存在する町として
成長してきた、というわけです。
…だいぶ前置きが長くなりました。
ただ、この地理と歴史を書いておかないと、
「神山まるごと高専(仮称)」について
半分もわからないのではないか。
そうなんです、この学校、本当に文字通り、
「神山町」が「まるごと」詰まっており、
地域・町政・住民・企業・学校、
そういう枠を全部とっぱらった
「新しい学校」なんです。
そのあたりを説明して、まとめます。
…ふつう学校は、街や住民、企業からは
「隔離」されていますよね。
学校は学校だ!みたいな感じ。
もちろん小学校なら、
地域の見守り、参画もあるかもしれない。
しかし現在の日本、昔ほど
地域のパワーも保てていないところも多く、
学校は学校の文化、世界で生きている。
そんな「枠」や「壁」が、多い。
ましてや「高専」です。
15歳から五年間。
それを「神山」が「まるごと」。
そう、この学校は、
まさに学校のスタートアップとも言うべき、
新しい学校像を模索しているのです。
ホームページの「コンセプト」より引用します。
(ここから引用)
(引用終わり)
この学校は、どんな人間を
育てることを考えているのか?
ずばり、一言、書いてあります。
…こういう学生は、これまでの学校の枠でも
何人もいました。しかし
最初からこういう人を育てますと宣言して、
新しい枠組みの中でイチから育てる。
こんな学校は、なかなか無かったのでは。
チャレンジし続けてきて、
結果を出してきた町、神山町だからこその
学校、なのではないでしょうか?
興味の出た方は、ぜひ一度、
覗いてみてはいかがでしょう。
以上、本記事は
「神山まるごと高専」の紹介記事でした。